ささやかな日常の記録

現在と過去のエンタメなど

クイーンと綿矢りさ

先週BSPで放送された「99人のクイーン」を見た。

ディープなクイーン・ファンが2021年の今だから聴いて欲しい歌を選んで、ランキングしたものである。

1位は誰でも予想できる日本語で歌われたアノ歌で決まりだったが、色々と面白かった。こういう番組だとゲストが騒がしくて興ざめしてしまうことが多いが、小林克也と杏の対談形式で進行するのが良かった。

ゲストはVTRで登場し、自らのクイーン観を語っていたが、その中では綿矢りさが「バイシクル・レース」について語っていたのが印象的だった。この歌が収録されたアルバム「ジャズ」が発売されたのが1978年11月で、クラスの男子がレコードの内ジャケットを見て騒いでいたことは覚えている。後にこの歌のMVを見たが、なかなか刺激的だった。

ジャズ(SHM-CD)

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この歌を綿矢が好きだということも意外だったが、芥川賞受賞で文壇のアイドルと言われた綿矢が37歳になっていたことにも驚いてしまった。

先日、綿矢の原作による映画「勝手にふるえてろ」と「わたしをくいとめて」を見て感銘を受けたばかりであった。監督・脚本の大九明子の力量もあったと思うが、その原作の世界観が独特なのは間違いない。

朝ドラ「あまちゃん」が好きだった人はどちらも必見の映画であるが、おひとりさま妄想女子の日常が実に魅力的であった。こういう映画を見ると自分の東京生活もそれなりに刺激的で面白かったと思える。

クイーンの番組で一般のファンのコメントも紹介されていたが、ほとんどが50代女性というのが凄かった。当時のファンがそのまま年齢を重ねた訳だから当然であるが、今でも好きというのはよく分かる。

今や女性の二人に一人は50以上との統計もあるようだが、そんな彼女らにも若い頃があったのは当然のこと。バブルに浮かれて青春を謳歌していた女性が職場には大勢いた。当時は嫌なこともあったが、今思えば楽園みたいなものである。

そんな日々のことは日記にも書いていたが、当時ブログがあったらもっと生々しくも面白いものが書けたかもしれない。

1991年11月24日にフレディが亡くなってから今年で30年になる。当時、クイーンはそんなに聴いてはいなかったが、1984年に公開された映画「メトロポリス」は大好きだったので、そのサントラに収録されていた「ラヴ・キルズ」や「RADIO GA GA」などはよく聴いていた。

hze01112.hatenablog.com今回の番組で4位になっていた「ショウ・マスト・ゴー・オン」はドラマティックで大好きな歌であるが、初めて聴いたのがいつだったのかは覚えていない。2004年頃に紙ジャケ等で全アルバムを揃えて、じっくり聴いていたのは確かである。


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