ささやかな日常の記録

現在と過去のエンタメなど

朝ドラとアニメ「クラッシャージョウ」

東京では今朝の降雪はなかったようだが、当地では明日からまた大雪になるとの予報が出ている。雪が降るとBSが見られなくなる可能性があるので、見たい番組がある時は祈るような気持ちになってしまう。

朝は「マー姉ちゃん」と「カムカムエヴリバディ」を見ているが、どちらも続きが待ち遠しい面白さである。

今朝の「マー姉ちゃん」は本の納品を巡るドタバタが描かれたが、その相手が大塚周夫というのが最高である。個人的にはアニメ「名探偵ホームズ」のモリアーティ教授の声が印象深いので、騙されているのではないかと思ってしまう。さらに音楽がルパンの大野雄二だから、なおさらである。ちなみに大野はこの年(1979年)に映画「カリオストロの城」も手掛けている。もちろん、このサントラは愛聴盤である。

続いて「カムカムエヴリバディ」では1983年が描かれ、ひなたが映画村のミスコンを受けることになる。この年は「おしん」が放送された年で、おしんを演じた田中裕子は「マー姉ちゃん」がデビュー作になる。

時代劇というと前年の映画「蒲田行進曲」が印象的だったが、コンテストで思い出すのが翌年に公開された「Wの悲劇」と「ザ・オーディション」である。

H2Oの「想い出がいっぱい」がラジオから流れてきて、あの頃のことが鮮明に思い出されてしまった。「ザ・ベストテン」では9月1日の放送で初めて9位にランクインしている。当時、シングル・レコードを購入したが、大人の階段を上るひなたのBGMとしてはぴったりである。

この歌はアニメ「みゆき」の主題歌であるが、この年に公開されたアニメ映画で忘れられないのが「クラッシャージョウ」である。3月12日の初日に友人と銀座の映画館で観ている。

たまたま昨夜BS12で放送があり、ほぼ40年ぶりに見直すことができた。これで雪が降れば見られなかったかもしれない訳で、まさに祈るような気持であった。当時の鑑賞券と感想が見つかったので載せておく。

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あの名作「カリオストロの城」の完成度には及ばなかったが、なかなかどうしてアニメの面白さがたっぷりと詰まった快作であった。なんてったってスペース・オペラ、それもB級アクションに徹していたのが気に入った。やれテーマがなんだかんだ言うことなしにアニメならではの動きの面白さ、爽快感に溢れており、2時間を飽きさせることなく見せる演出はなかなかのものである。

それからキャラクターも新鮮で魅力的であった。特にアルフィンとマチュアという女性はラナとクラリスに匹敵するほどチャーミングだった。彼女らの生き生きとした表情は出色である。そしてアクションとギャグのバランスも程よくとれていて、アニメの面白さってこうなんだと思えるほどで理屈抜きで楽しめるという点ではアニメ版スター・ウォーズと言えるかも。

ちなみにラスボスのマーフィ役は大塚周夫で、マチュア役はエリザベス・テイラーの吹替が多かった武藤礼子である。

そして翌年にはこの映画で原画の一人だった板野一郎作画監督を務めた「 超時空要塞マクロス 愛・おぼえていますか 」が公開されて、ますますアニメーションとその音楽に夢中になっていくことになる。

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