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レディホーク(1985)

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日本公開:1985年8月31日

鑑賞券の上部には「時間よ止まれ この愛よ永遠に」と書いてある。

レディホーク』(Ladyhawke)は、1985年のアメリカ合衆国のファンタジー映画。監督はリチャード・ドナー、出演はルトガー・ハウアーミシェル・ファイファーマシュー・ブロデリックなど。

中世のヨーロッパを舞台に、悪の司祭の呪いによって夜は狼の姿に変えられる騎士と昼は鷹の姿に変えられる美女の恋人同士の運命を描いている。タイトルはその主人公の美女に由来している。

SFXが多用され、戦闘シーンも多いが、本領は幻想的な映像によるラブ・ストーリー主体のロマンス作品である。ロック調の音楽が花を添えている。

第13回サターン賞(英語版)でファンタジー映画賞と衣装デザイン賞を受賞している。(Wikipediaより)

レディホーク (字幕版)

レディホーク (字幕版)

  • ルトガー ハウアー
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彼女が観に行きたいと言っていたので勇んで鑑賞券を購入したのに、色々あって結局は9月6日に一人で新宿ミラノ座へ出かけた忘れられない映画の一つ。

悲恋ものにも色々あるが、この映画の設定の厳しさは相当なものだ。昼間、女はタカになり、夜に男はオオカミになるので、人間の姿で会えるのは日の出と日の入りの一瞬だけというシチュエーションが哀しく、それでもお互い愛し合っている姿に涙した。

特に日の出とともに一瞬だけお互いの姿を確認するシーンの美しさは特筆もので、決して派手ではないが抑えたSFXが愛の本質を表現し、見つめあう瞳がお互いの魂の昂ぶりを語り、そして散る運命の哀しさが胸をうつのである。

それから、イタリアにロケしたという古城の景観や、自然をとらえた映像は見事で、そこに歯切れのよい音楽が流れることで十分に陶酔することができた2時間だった。


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ちなみにルトガー・ハウアーミシェル・ファイファーがそれぞれ出演した「ブレードランナー」と「スカーフェイス」はすでに観ており、どちらも大好きな映画だった。

ヴィットリオ・ストラーロが撮影した映画ではすでに、「1900年」「地獄の黙示録「レッズ」「ワン・フロム・ザ・ハート 」を観ていたので名前は認識していたと思う。

その後、「ラストエンペラー」「タッカー」「ニューヨーク・ストーリー」「シェルタリング・スカイ 」 「ディック・トレイシー」 「リトル・ブッダ 」を公開時に観たが、リバイバルで観た「ラストタンゴ・イン・パリ」も印象的だった。

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