ささやかな日常の記録

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ドラマ「雪国」と気になる女優

昨日は冷たい雨が降り続いて、最高気温は8度。その前には25度ちかくまで気温が上がっていただけに、その寒暖差に体調も良くないままである。

そのためテレビなど見続ける気になれず、春ドラマもほとんど見ていない。そんな中、昨日は見たいドラマが目白押しで、とてもリアルタイムでは見られないので、とりあえず録画だけしておいた。

そして今朝は氷点下まで気温は下がったものの気持ちよく晴れたおかげで体調も良くなり、録画したドラマを堪能することができた。

まずは毎週楽しみにしている「大草原」のシーズン7だが、昨日はシリーズを通しても最大の問題作「ある少女」が前後編連続で放送された。一気見するには重すぎる内容ではあるがヒロインのシルビア(原題)が魅力的で、ラブストーリーにホラー要素を加えたランドンの作劇に引き込まれてしまった。

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続いて夜9時からは川端康成の原作を朝ドラ「カムカムエヴリバディ」の藤本有紀が脚色した「雪国」を4Kで見た。これまで原作も読んでいるし、駒子を岸恵子が演じた映画(1957)と松坂慶子が演じたドラマ(1980)を見ているのでストーリーは頭に入っていたが、それを二人の視点で描いていくことでミステリーのように引き込まれてしまった。ここでも時代劇と映画がモチーフとして描かれて印象的だった。ちなみに昨日は川端の命日でもある。

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今回は駒子を奈緒が演じていたが、ちょっとイメージが違う感じ。どことなく藤谷美和子に似てはいるが、映画「それから」を演じた頃の藤谷だったらぴったりだったかもしれない。それに対して葉子を演じた森田望智は、八千草薫真行寺君枝とタイプは違うものの意外に良かった。

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かつて映画「東京日和」を監督した竹中直人が「雪国」を中山美穂で撮りたいと言っていたことを思い出した。映画「Love Letter」での雪のシーンが印象的だっただけに見てみたかった。もし今、自分がキャスティングするとしたら駒子を芳根京子、葉子を小芝風花にする。

そんな二人が出演しているドラマが「妖怪シェアハウス」と「俺の可愛いはもうすぐ消費期限!?」で、11時から連続で放送された。それぞれ30分のドラマではあるがこれを続けて見ることの喜びは大きい。

「妖怪」は待望の続編で6月には映画も公開されるなど、小芝にとっては大切な作品になっている。コメディではあるがシリアスな問題も内包しており、西荻弓絵の脚本は「ケイゾク」「SPEC」同様、ヒロインが魅力的に描かれていて最高に面白い。今回から朝ドラ「べっぴんさん」で芳根の娘役を演じた井頭愛海も登場して、ますます面白くなってきた。

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それに対して「俺かわ」の田辺茂範も、芳根の出世作「表参道高校合唱部!」と小芝の出世作トクサツガガガ」と「美食探偵 明智五郎」を手掛けているだけに安心して楽しめる。早速、古田新太演じる謎の男が意外なことを口にして、どうなるのか楽しみである。

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それにしても小芝も芳根もこうしたコメディ演技が実に魅力的で、見ていて楽しいし飽きないというのが凄い。それでも最近は少しずつ方向性も変わってきた感じはする。小芝は以前から猟奇的な役も演じたいと言い続けているが、やはりCMも含めて満面な笑顔が魅力的である。それに対して芳根は笑顔よりも、ちょっとシリアスな表情の方が魅力的だったりもする。

そうした違いも含めて、これからの二人の活躍が楽しみである。ちなみに昨日が小芝の誕生日で、どちらも25歳になったところである。同じ1997年生まれの女優には生田絵梨花中条あやみ松本穂香今田美桜黒島結菜桜井日奈子杉咲花玉城ティナ山本舞香がいて芳根に続いて杉咲と黒島が朝ドラヒロインになっている。

その朝ドラといえば「ちむどんどん」が始まったところだが、当初はあまり興味はなかったが初回を見たらハマってしまった。やはり姉妹(三~四姉妹)というのは「若草物語」や「大草原」を例に出すまでもなく、自分にとってはドラマのツボみたいなものである。

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朝ドラでも多く描かれてきたが、先月まで再放送されていた「マー姉ちゃん」もそうだった。三女のヨウ子が内気で病弱なところは「若草物語」のベスと同じで、史実を知らなかっただけに見ていて心配だった。演じた平塚磨紀と早川里美も初めて見る顔で新鮮だっただけに元気になってホッとした。

今回の「ちむどんどん」も三女の歌子が歌が好きで病弱ということを知り、それを上白石萌歌が演じるということだけで見たくなってしまった。それに黒島の子供時代を稲垣来泉が演じたのも良かった。稲垣といえば芳根がヒロインを演じた「TWO WEEKS 」を思い出すが、山田涼介が出演した映画「記憶屋」でも芳根の子供時代を演じていた。

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その稲垣が朝ドラで三女を演じたのが「スカーレット」で、このドラマでも三姉妹が魅力的に描かれていた。その印象的だったシーンを備忘として載せただけの記事がここにきて検索されていて驚いている。「大草原」の記事へのアクセスが減ったことで、こうした記事が浮かび上がってくるのも面白いものである。ちなみに「雪国」でも稲垣は駒子(奈緒)の子供時代を演じており、将来が気になる女優の一人である。