8月もあまりブログを書くことができなかったが、それでも古い記事が読まれているようで、定番の「大草原」以外だと、「イッセー尾形とまんが道」と「透明なゆりかご(第6話)」へのアクセスが多かったようである。
「まんが道」は今年、作者の藤子不二雄 Ⓐが亡くなったことによりNHKが昔のドラマを再放送したことによるもので、先日の日曜日に最終回を含む残りの6話が放送されたので、またしても見てしまった。
やはり、最終回にも登場したイッセー尾形の存在感たるや圧倒的である。漫画家として一本立ちするために新聞社を辞めて上京することになった主人公に対して、無責任に読者を捨てるがかっと怒った後で一転、優しく語りかける表情が印象的だった。
いいか、世間の風は冷たいぞ
ネタミ、ソネミ、ヤッカミ、陰口、中傷
そんなものに負けたらダメやぞ
初志貫徹して世間に認められる立派な漫画家になってね
このドラマが初放送されたのが1986年で、この年に自分も就職して一本立ちしたので当時も夢中になってドラマを見ていた。この最終回は12月5日(金)の夜9時40分から放送されたが、これを12月8日に見ている。当時は土日も出勤することが多く、その振替を月火で取っていた。当時の日記には次のように書いてある。
12月8日(月)
13:05より銀河テレビ小説「まんが道」の最終回を見てから新宿に出かけ、映画「ハワード・ザ・ダック」鑑賞。正月映画の話題作だが、平日だけに最高の席で観ることができて大満足だった。
12月9日(火)
12:15から有楽町マリオンにて、これまた正月映画の超話題作「トップ・ガン」を最高の席で鑑賞。それから神保町に出て、またまた手塚全集を買い漁った。
たけし、講談社に討ち入り!
当時、ドラマでは江守徹が演じた手塚治虫の全集を揃えており、講談社にも仕事で行くことがあったので、たけしの事件には衝撃を受けたものである。
そんな1986年に放送されたドラマが時を同じくして再放送されている。それが山田太一脚本、鶴田浩二主演の「シャツの店」である。こちらはBS4Kで「大草原」のアンコール放送後の10時から放送されており、今日はその4話だった。
このドラマは大好きでDVDも購入して何度も見ているが、今回初めて気に留めたのが角替和枝だった。鶴田の弟子役で出演している平田満のお見合いの相手役として登場したのが角替だった。当時の懐かしい渋谷でのデートシーンが印象的で、もう柄本明とは結婚していたものの若い角替がなんとも魅力的だった。
その角替とイッセーが32年後に夫婦役で共演したのが「透明なゆりかご」だった。