バート・バカラックが今月の８日に94歳で亡くなった。その訃報を知ってから手元にあったCDを聴き続けている。
バカラックが関わったレコードを初めて買ったのが1981年に発売された「ニューヨーク・シティ・セレナーデ」だった。映画「ミスター・アーサー」の主題歌で、クリストファー・クロスが歌ってアカデミー賞の歌曲賞も受賞している。
その後、CDでバカラックが担当したサントラも買ったが、当時は映画を観ていないのでクリストファー・クロスの新曲として購入したのだろう。高校生の時にレコードでファースト・アルバム「南から来た男」を買っており、その都会的なサウンドにすっかり魅せられていた。それだけに、この歌もオシャレだなっていう第一印象があったが、当時はまだバカラックの影響についてなど知る由もなかった。
作詞・作曲にはクリストファー・クロス以外に、バカラックとピーター・アレン、キャロル・ベイヤー・セイガーが関わっているが、この３人が手掛けたのが「あなたと私」という歌で、この歌が収録されているアルバム「真夜中にくちづけ」が大好きだった。この後、結婚した二人のコラボレーションが見事に結実したアルバムだった。
なお、「ニューヨーク・シティ・セレナーデ」は2004年にAFIによって発表された「アメリカ映画主題歌ベスト100」で79位に選ばれている。その他にバカラックでは「 明日に向って撃て!」の主題歌「雨にぬれても」が23位、キャロル・ベイヤー・セイガーでは「私を愛したスパイ」が67位に選ばれている。
