今日も朝から雨で昨日よりも寒い。我慢できずに暖房を入れてしまった。
土曜ドラマ「エンジェルフライト」を録画で見た。その第5話のタイトルは「那美VS究極の悪女」。脚本は前回に続いて香坂隆史。
那美というのは米倉涼子演じるエンジェルハースの社長のことで、究極の悪女とは松本若菜演じるモロッコの富豪と結婚した美女リリーのこと。
なぜ悪女なのかといえば保険金殺人の疑惑があるからで、今回の富豪の死に関しても捜査の対象になってしまう。
要は後妻業の女というイメージで見られている訳で、果たして真相はいかにということでストーリーは進んでいく。サスペンスであれば他殺か事故かということが焦点になる訳だが、今回はそこに愛があったかどうかがポイントになる。富豪は亡くなった第一夫人の幻影を重ねていただけなのか、リリーはそんな富豪をどう思っていたのか。
そんなリリーと那美が二人で語り合うシーンがスリリングである。松本若菜がドラマ「青い鳥」の夏川結衣に重なってしまった。
現実でも人は簡単に見た目で相手を判断してしまうが、その心は本人にしか分からない。悪女にも悪女なりの人生があり、愛の形がある。
それは那美も同じで辛い過去があって、それが今の仕事につながっているということ。そんな那美のことを凛子(松本穂香)に話す先輩(城田優)も素敵である。
最後、リリーはきちんとお別れができたのかが見どころであるが、このドラマは全編でそのことを描いているからこそ感動的だとも言える。
次の最終回では当然、凛子が母親の死をどのように受け入れていくかが見どころになる。そのタイトルは配信では「母との最期の旅」であったが、放送では「母の最期の旅」に変えられている。個人的には「母との最後の旅」でも良かったような気もする。やはり、これは母と娘がお互いを理解するための旅路だったと思うからである。
(6)母の最期の旅
6月7日(土) 午後10:00〜午後10:51凜子(松本穂香)の元に母・塔子(草刈民代)の訃報が届いたのは遠く南米のボリビアからだった。余命短い塔子は娘に内緒で、気力をふり絞って思い出の地を巡る世界旅行に出かけていた。凛子は那美(米倉涼子)とボリビアの辺ぴな村へ向かい、遺体となった母を日本へ搬送することになる。母の送還を手掛けながら、凛子はとっくの昔に失ったと思っていた親子の絆に想いを巡らせることになる。