今日も朝から暑い。
そんな8月3日は大原麗子の命日で忘れられないが、アニメーターの中村和子が亡くなった日でもある。今も朝ドラ「なつぞら」が再放送されているが、貫地谷しほりが演じていたマコさんのモデルになった人である。
個人的には「火の鳥2772愛のコスモゾーン」が忘れられないが、市川崑監督「火の鳥」のアニメパートの原画も担当している。その映画が公開された1978年はNHKで「未来少年コナン」の放送が始まった年で、自分にとってはまさに中二病のアニメであった。
先月、そのコナンの声を演じた小原乃梨子が亡くなった。一般的にはのび太の声で知られているが、自分にとってはコナンとペーターが双璧であった。
そんな小原はウィンナ・ワルツを好み、1999年には「N響アワー」にゲスト出演したこともあるとのこと。当時の司会は池辺晋一郎で、コナンの劇伴も担当していた。
当時はサントラは購入しなかったが、音楽はしっかりと聴いていた。DVDでセリフだけを消して効果音と劇伴だけを聴くことができたが、それでは満足できなくなって最近になってサントラCDを購入した。
やはり、音の輪郭が鮮明になって音楽として改めてコナンの世界を堪能することができた。特に中盤でハイハーバーでの生活が描かれるが、その牧歌的なムードはまさに大草原の音楽に相応しいものであった。
それから小原といえば洋画の吹替でもお馴染みで、最初に記憶に残ったのが「ポセイドン・アドベンチャー」のリンダ(ステラ・スティーヴンス)の声だった。それ以後も当時映画館で観た映画がテレビ放送されるたびに小原の声が耳に残っていくことになった。
大陸横断超特急(ジル・クレイバーグ)
エアポート'77 バミューダからの脱出(リー・グラント)
未知との遭遇(メリンダ・ディロン)
007 私を愛したスパイ(バーバラ・バック)
007 ムーンレイカー(ロイス・チャイルズ)
ボンドガールの声を2作連続で担当しているのが凄い。そして先日オリンピックの開会式で思い出した「愛と哀しみのボレロ」でジェラルディン・チャップリンを担当したのも小原だった。