ささやかな日常の記録

現在と過去のエンタメなど

1980年のこと

過去の資料が次々に見つかっている。読むだけで疲れてしまい、ブログに書く気力が続かない。いよいよ1980年。この年も好きな映画が色々ある。とても全部は書けないので、セレクトする。

1月4日(金)

「メテオ」

☆☆☆

今年の初SF映画を輝く作品にしたかったが、期待が大きすぎたせいか、がっかりだった。「エイリアン」や「スーパーマン」に比べて特撮が下手で安っぽかった。シベリア・香港・スイスなどに隕石が落ちてのパニックも、人間が騒ぐだけでリアルでない。ドラマ部分も米ソ関係の政治場面が長すぎて退屈だった。だが、地下鉄でのパニックシーンだけは、あの「ポセイドン・アドベンチャー」の監督の手腕が出て、凄かった。

3月10日(月)

ポセイドン・アドベンチャー2」

☆☆☆

評論家は前作と比べて、けなしていたが、前作をテレビでしか見ていないので、けっこう面白かった。パニックものは出尽くした感じで、ドラマは盛り上がらないが、船からの脱出シーンは迫力があった。それに悪玉を登場させて銃撃戦があったりで工夫はしているが、新鮮味はない。もう、パニック映画の時代は終わったのだろうか。この手の好きな自分は少々残念である。 

3月16日(日)

地獄の黙示録

☆☆☆☆★★

評判通りの映画だった。大傑作だとか、失敗作だとか騒がれているが、自分にはよく分からなかった。とにかくヘリコプターがベトコンの村を襲うシーンは凄かった。どのシーンも美しく完璧だ。だけどラストがオカルトもどきになってしまい納得できない。戦争の恐怖は「ディア・ハンター」の方がよく伝わってきた。この主人公ウイラードに感情移入はできなかった。でも、戦争そのもといったら、この作品に勝るものははないだろう。戦争によって狂気になる人間の姿が、今までにない映像で描かれる。2時間半の長さを一気に見せる娯楽映画としては大満足。だから、もう1回続けて観た。

3月23日(日)

「1941」

☆☆☆☆★★

さすがスピルバーグ。「続・激突カージャック」「ジョーズ」「未知との遭遇」ときて、この作品。期待は十分、応えられた。こんなに笑えた映画も久しぶりだ。ストーリーなんて関係ない。全編、ナンセンス、クレイジーで、なにもかもぶっ壊していく。映画のもつ面白さの原点。どこか「スター・ウォーズ」に共通するが、よりスカッとする感じ。自作のパロディあり、飛行機による追いかけっこありで、盛りだくさん。俳優の個性も豊かで、あの三船が、まじめにハリウッドを攻撃するのだから最高。特撮も前作以上に素晴らしく、70億もかけて、コメディを作るハリウッドは凄い。終わった後はウィリアムス作曲のマーチとともに、ハッピーな気分になった

7月21日(月)

スター・ウォーズ・帝国の逆襲」

☆☆☆☆★★

続編でこれほど面白かった作品は珍しい。とにかく前作でのルークたちとの再会だけでも期待は膨らむ。冒頭での氷の惑星での戦闘シーンから、前作のラスト以上の迫力。だけど、本作はほとんど逃げてばかりで、前作の爽快感はない。だが、それが、この雄大な物語を重厚にしているのも見逃せない。アンハッピーエンドで終わってしまうが、次回作への期待が高まる。 

9月15日(月)

スター・トレック

☆☆☆☆★★

予想以上に素晴らしかったので、大満足。謎の大星雲の中にエンタープライズが侵入してからの特撮に目を見張る。ストーリーも重厚で本格的。ヴィジャーの正体の意外さに、人間と機械が合体するシーンの感動。ゴールドスミスの音楽の良さも忘れられない。

11月2日(日)

「スペース・サタン」

☆☆☆

SFサスペンスとしては、それなりに面白かった。だけど、あの傑作「エイリアン」の焼き直しでワンパターン。その中で、ファラー・フォセット・メジャーズがセクシーで楽しめた。特撮もそれなりに味はあり、ロボットが生きているみたいで不気味だった。

 

ミュージック・ミュージック

☆☆☆☆★

これほどカラッとしていて面白い映画も珍しい。映像も美しくて、目を見張る。全編、ヴィレッジ・ピープルディスコ・サウンドが流れ、もう最高。レコードを何回も聴くように、何回も見たい映画であり、音楽を楽しむ映画なのだ。あのY・M・C・Aをバックにしたスポーツシーンの躍動感と、大群衆を前にキャント・ストップ・ザ・ミュージックを歌うシーンは印象的。

 あの「1941」を絶賛しているのはまだしも、あのラズベリー賞の記念すべき第1回受賞作を大絶賛している。サントラも購入するほどのお気に入りなのに、完全に忘れられた映画になっている。

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