1981年鑑賞映画一覧
アメリカン・バイオレンス
駅/STATION◎
遠雷
オーメン 最後の闘争◎
おじゃまんが山田くん
グロリア
幸福
さよなら銀河鉄道999◎
ザナドゥ◎
勝利への脱出
スーパーマン2
スローなブギにしてくれ
007/ユア・アイズ・オンリー◎
長江
チャンス
泥の河
普通の人々
マッドマックス2
レイダース 失われたアーク◎
(◎はサントラを購入した作品)
1981年の映画日記
1980年代になると、映画を観る本数も、レビューの量も飛躍的に増える。ただ、この年は高校三年生で受験なので、本数は減っている。全部はとても載せられないので、適当に省略しながら書いていく。
1981年3月8日(日)
「エデンの東」
☆☆☆☆★★
~とにかくディーンが悩み、恋し、努力し、怒る、そんな仕草に青春の姿が浮かび上がる。
自分にとっても、この名画はいつまでも心に残る作品であり、
改めて昔の映画の面白さを実感したのである。
3月28日(土)
「機動戦士ガンダム」
☆☆☆☆
~このアニメでは人間の性格描写に優れていて、実にリアル。手塚作品のようなファンタジーではなく、あまりにも生々しい表現だった。
4月4日(土)
「純」
☆☆☆☆
~折々に故郷である軍艦島が浮かんでくる。欲求不満の青年の日々を追うことによって、現代の若者の心情を追及している。江藤潤が好演。
「シャイニング」
☆☆☆☆★★
~主演のニコルソンが次第に狂気にかられていく男を迫真の演技で見せる。さすがキューブリックと言いたくなるのは音楽の使い方のうまさ。
クラシックがこれほど効果的にサスペンスを盛り上げる映画もないだろう。まさに知的な恐怖映画だった。
6月20日(土)
「スローなブギにしてくれ」
7月5日(日)
「スフインクス」
~レスリー・アンダウンが大活躍で魅力的。
財宝の美しさやエキゾチックな映像が効果的だった。
「殺しのドレス」
~映像そのもので見せるサスペンスとショッカー。
美術館のシーンは音楽を効果的に使って印象的。
7月12日(日)
「007/ユア・アイズ・オンリー」
~ヤッパリ007映画は面白い。音楽はビル・コンティで歌手はシーナ・イーストン。
ボンド・ガールのキャロル・ブーケの知的な美しさに、リン・ホリー・ジョンスンの可憐さ。
オウムとサッチャー首相のやりとりも最高だった。
8月27日(木)
「さよなら銀河鉄道999」
~あのメーテルと再会できただけでも満足だった。少年の自立というテーマがあるからこそ、青春の幻影たるメーテルとの別れがある。ラストで流れる「サヨナラ」という歌がメーテルの立場から歌われていて印象的。
9月12日(土)
「スーパーマンⅡ」
☆☆☆☆
~ロイス・レインとの恋が実によく描かれ、ラブ・ストーリーとしても楽しめた。完全に前作を上回る出来だった。
「エレファントマン」
☆☆☆☆★★
~心象風景の幻想性、劇場シーンの美しさを見て、これはカラーを超えていると思った。また、時計台や工場の音が実に効果的だった。これほど、人間の尊厳と偽善を考えさせられた作品は初めてだ。
12月12日(土)
「オーメン最後の闘争」
~キリストの復活という感動のシーンで流れるゴールドスミスの音楽。
これで聖書に基づいた本シリーズに箔がついた。
できたらキリストと悪魔という善悪が織りなす息詰まるシーンが欲しかった。
12月23日(水)
「レイダース/失われたアーク」
~まさに全編、活動大写真といった感じで手に汗握るシーンの連続。
主人公のハリソン・フォードも実に良い。
こういった映画は理屈抜きで楽しんだほうが得だ。
1982年4月に大学生になり、上京すると名画座巡りが始まる。