ささやかな日常の記録

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映画「時をかける少女」

冬から春に移り変わる季節に見たい映画がある。原田知世主演の「時をかける少女」だ。オープニングはモノクロのスキー場。帰りの電車のシーンで少しずつ色がついていく。原田のセリフ、「山の上はまだまだ冬だったのに、下はもう完全に春なんだもの。季節という時間が何だかこう、ゆっくり動いているのが分かるみたい。」尾道の風景をバックにしたタイトルから桜のシーンに続いていく。松任谷正隆の劇伴もクラシカルで、何度見ても印象的だ。

時をかける少女

時をかける少女

 

本当にこの季節は、そんな詩人のような気分になる。いつもの年だったら、まだまだ残雪がある。上越線に乗って長岡から水上に行き、そこで乗り換え高崎へ向かう。高崎から上野に出ると桜が満開になっている。だから新幹線よりも各駅停車が好きだったりする。

映画に登場するスキー場には学生時代、よく出かけた。ユーミンの「リフレインが叫んでいる」がよくかかっていた。ここを経営している会社の説明会に就活で出かけたことがある。いきなりバスに乗せられ、軽井沢に連れていかれた。そうした顛末は、映画「就職戦線異状なし」にも描かれていた。あの時ここに就職していたらどうなっていただろう。ふと、そんなことを考えた。

映画の公開は1983年7月16日。もちろん映画館に見に出かけた。目的は同時上映だった「探偵物語」の薬師丸ひろ子。しかし、今やこの映画を見ることはない。資料を整理していたら、こんなのが見つかった。

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当時、愛読していた雑誌「ぴあ」の表紙である。残念ながら中身は捨ててしまったが、お気に入りだけファイリングしてある。「あまちゃん」が始まるずっと前、こんなところで、もう二人は共演していた。

なお、原田知世が歌う主題歌は2014年発売の雑誌「レコードコレクターズ」にて80年代の女性アイドル・ソングのNo.1に輝いている。