ささやかな日常の記録

現在と過去のエンタメなど

映画「うなぎ」

1997年公開の「うなぎ」を見た。カンヌでグランプリを受賞した公開時には観ておらず、テレビで見たような気がする。それほど「楢山節考」に比べれば印象は薄かったが、改めて見ると実に面白かった。不倫をしている妻を殺害した男の更生の物語だが、オフビートのユーモアがある人間喜劇でもある。同じグランプリの「ワイルド・アット・ハート」に通じる面白さでもある。先日見たばかりの「せつない春」で共演した清水美沙と柄本明がここでも印象的だ。山田ドラマ常連の市原悦子が清水の母親役で、ちょい役ながら強烈な印象を残す。佐藤允とのウナギ釣りのシーンも面白い。佐藤允彦は「せつない春」での音楽担当。「パンダコパンダ」や「夜叉」もそうだ。

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NHK大河ドラマおんな城主 直虎』で、壮絶な最期を遂げた高橋一生演じる小野政次の追悼アルバム『鶴のうた』が23日、発売された。

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大河ドラマの絶命シーンとしては、久々の名シーンといっても良いだろう。古くは「黄金の日日」や「獅子の時代」などは、そうした名シーンの宝庫だった。それが現在では残酷だということで逃げてしまい、そうしたシーンは激減した。昨年の「真田丸」は完走したが、ほとんど記憶に残っていない。演じた堺雅人だったら、「新選組!」の山南敬助の最期のほうが印象に残っている。

 高橋一生を陰ながら支える未亡人役が山口紗弥加。他のドラマの記憶はないが、直虎でのなつ役は本当に魅力的だった。膝枕のシーンは忘れられない。

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写真で見ると現代劇との落差が大きい。「軍師官兵衛」でだし役だった桐谷美玲もそうだった。高橋一生は「風林火山」では駒井政武を演じた。当時は香坂弾正を演じた田中幸太朗と区別できなかったが、今では大きく差がついてしまった。