ささやかな日常の記録

現在と過去のエンタメなど

今日のドラマとブログ

いつものことながら首都圏の大雪騒動には呆れてしまう。たかだか20センチの雪で何を大騒ぎしているのだろうと思ってしまう。4年前の大雪の時は当事者ではあったが、今や遠い昔のように思える。それくらい、こちらの冬は過酷だ。

またも最強寒波がやってきて、午後からは吹雪になった。予報ではこの先一週間は大雪が続くようだ。それでも今日はまだ過ごしやすかった。最高気温も3度くらいあったようだが、明日は日中も氷点下で雪も降り続くらしい。

そんな中、今日も炬燵の前から動けなかった。鈍い頭痛がして、何もやる気になれなかった。ただ、ぼんやりとテレビを見たり、ブログを読んだりして過ごした。そのブログを読んでいると自分に足りないものがよく分かる。

要は記憶力の問題である。文章を書くにあたって必要なことは、そのテーマをどれだけ掘り下げられるかだ。映画の感想を書くのであれば、どれだけ細部まで覚えていたかが大切になってくる。最近では見終わった直後から忘れてしまっているような気さえしてくる。これでは文章など書ける訳などない。

手先も動かさず、本も読んでいないようでは脳細胞も死滅する一方であろう。とにかく考えることだ。少しでも記憶に残るようにすることだ。残念ながら記憶力が良くないのはまぎれもない事実である。これは大学時代の心理測定でも実証済みである。それでも、これまで人並み以上に努力してカバーすることができた。これからも、そうあらねばと思う。

「前略おふくろ様」の第2シーズンも13話まできた。今回は老いた母親と息子について考えさせられた。仲居さんが倒れ、サブが息子が勤めるテレビ局に会いに行く。ところが忙しさにかまけてなかなか病院に行こうとしない。苛立つサブ。病院に遅れてやってきた息子に見舞いにきていた半妻が怒鳴りつける。「母親をいつまでも働かせてるんじゃねぇ」と怒るが、当の半妻の母親が隠れてテレビ局で働いていた。サブのおふくろも無給でいいからと働きに出てサブに小遣いをねだる。老いてなお働きたいと願う母親と、それを許容できない息子の葛藤がしみじみと胸に迫る。

今でこそ介護が社会問題になっている。ドラマではなかなか描かれることのない老いの問題がさらりと描かれる凄さ。前回では大滝秀治が妻を先に亡くしたことに対して「俺が見送ってやることが責任だった」としみじみと語るシーンが印象的だった。それにしても強面でありながらマザコンという半妻役の室田日出男の演技は凄い。かつて「ふぞろいの林檎たちⅡ」での課長役で記憶に残っていたが、その見事な演技の裏にはこのキャラクターがあってこそだと今になって思う。

なおテレビ局の場面ではラビット関根名義で関根勤が登場する。また、そこで再会した同級生との会話で「おっぱい」というあだ名も出てきた。色々な意味で倉本ドラマの原点なんだなって思わざるを得ない。

 なお、今日テレビ朝日が来年4月から「やすらぎの郷」の続編にあたる「やすらぎの刻」を一年間に渡り放送すると発表した。ヒロインは清野菜名八千草薫。これはもう楽しみだ。まだまだ現役でがんばってもらいたい。

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そしてNHK土曜ドラマで1982年1月に放映された「けものみち」の第1回を見た。当時は上京前で見ていなかったが、さすがに松本清張原作、ジェームズ三木脚本、和田勉演出、山崎努主演では面白くない訳がない。ヒロインの名取裕子も魅力的だし、音楽の禿山の一夜の使い方も見事だ。名取の顔のアップを多用した演出も勢いがあって圧倒的だ。続きが楽しみだ。