ささやかな日常の記録

現在と過去のエンタメなど

青空と誠実

久しぶりに朝から晴れたので散歩に出かけた。積雪は2メートルを超えて、道には高い雪の壁ができていた。青空と白い雲、そして山の頂とキラキラと光る雪原が眩しかった。

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1時間ほど歩いて帰宅したが、運動不足を痛感した。連日のオリンピック中継につい夢中になってしまい、ブログの更新さえできなかった。とにかく書きたいことは色々とあるのだが、なかなか文章化できない。頭の中の妄想が膨らむばかりで終わってしまう。

青空と言えば、今日の女子ビッグエアの決勝も印象的だった。青空に白いユニフォームが鮮やかに映えた。空中での大技は決まったが着地で失敗した日本選手たち。岩渕麗楽は惜しくも4位。あの弾けるような笑顔が見られなかったのは残念だった。

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先日のブログで「誠実であらねば」なんて書いてしまい、ちょっと気恥ずかしい。

自分のことを誠実なんて言う人は、まず信用できない。それなのに文章ではそんなことを平気で書いてしまうところがあるから難しい。

「誠実」を英語にすればHONESTY(オネスティ)になる。真っ先に思い浮かぶのがBILLY JOELの歌だ。その歌が収録されたアルバム「ニューヨーク52番街」はリアルタイムで購入した。1978年のことだ。

誠実とはまことに淋しい言葉だ

誰もがあまりにも不誠実だから

誠実という言葉を耳にすることは少ないが

それこそあなたから欲しいものなのだ

歌詞が胸に響く。今の国会中継を見ていると、あまりに不誠実で絶望的になる。お題目ばかり立派で、本当に働く人のことを考えていない。つくづく誠意がないと思う。

先日見た「前略おふくろ様Ⅱ」第17話にも印象的なシーンがあった。秀さん(梅宮辰夫)の代わりに仕入れに出かけたサブ(萩原健一)がキックバックを受ける。皆やってるから問題ないって甘い言葉に躊躇するものの断り切れなかった。田舎のおふくろが認知症で大金を使ってしまい、それを弁償しなければならなかったのだ。それが見つかってしまい秀さんに叱責される。それでもやってないと嘘をつくサブに「誠意のない人間は嫌だ。出て行ってくれ」と言う。なんとも切ない。

淡々としていながら威圧的な梅宮の存在感が凄い。良いドラマにはこうした名わき役がいる。今だったら大杉漣がその筆頭だろう。そんな大杉が突然、急性心不全で亡くなった。あまりにも大きな喪失感だ。テレビ東京の映らないこちらでは「バイプレイヤーズ」の新作はすぐには見れない。最近では「相棒」での副総監であり、桜田ひよりの父親役が印象的だった。

大杉をはっきりと意識したのが映画「HANA-BI」からだった。キタノ・ブルーに彩られた映像に確かな存在感が刻まれていた。公開は1998年。もう20年前になる。テアトル池袋で観た記憶は今でも鮮明だ。

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印象的なドラマは多々あるが、今思い出すのは「ゲゲゲの女房」と「ジョーカー」だ。個人的につらい出来事があった2010年に放映されたことで記憶に刻まれている。