ささやかな日常の記録

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映画「スノーデン」

最強寒波がまたも襲来。大雪警報も出た。最高気温がマイナス2度。

映画「スノーデン」を見た。彼のことをニュースで見たのはいつだったか、もう忘れてしまった。映画では2013年に香港で取材に応じた姿が描かれていたので、その頃だろうか。当時、国家が個人を監視しているといったって、リアルに感じることはできなかった。それが今では特定秘密保護法マイナンバーが成立して、身近な問題に感じる。

映画はどこまでが真実なのかは分からないが、おそらく本当なんだろうなって思うくらいリアルだ。2009年には来日して横田基地で勤務していたことも描かれる。ドローンでの爆撃をするにあたって、位置情報をコンピューターで確定させる仕事だ。映画「ドローン・オブ・ウォー」を見た後だけに、よりリアルに感じることができた。

それにしても、こうした能力とはいったいどこから得られるのか、いつも不思議に思う。スティーブ・ジョブズにしろ、マーク・ザッカーバーグにしろ、やはり凡人とは何かが違う。スノーデンが国家を裏切る決意をした動機は何だったのか。国家が個人を監視することの恐ろしさに耐えられなかったのだろうか。

スノーデン役はジョセフ・ゴードン=レヴィットエドワード・ノートンと区別がつかない。最近では「ザ・ウォーク」や「ドン・ジョン」があった。ヒロインのシェイリーン・ウッドリーは「ファミリー・ツリー」「ダイバージェント」を見た。

ちょい役でニコラス・ケイジも出ていたが、これはアメリカのメジャー会社の制作ではない。まだスノーデンが正義だったのか、国家を裏切ったのか確定していないから仕方ない。いずれにしても、こうした映画がすぐに公開できるアメリカはまだ健全だ。ひるがえって日本ではすべてがうやむやのまま終わってしまう。

さすがにオリバー・ストーン、まだまだ現役だ。こうした題材をリアルに面白く描くことができる。香港からロシアに脱出するシーンは虚構と現実が交錯したサスペンス。ラストのテレビ中継では本物のスノーデンが登場する。まだ現在進行形のドラマとして見応えがあった。

スノーデン(字幕版)

スノーデン(字幕版)