ささやかな日常の記録

現在と過去のエンタメなど

ドラマのこと

風薫る5月になった。散歩で外に出ると空気が濃厚に感じる。同じ20度でも11月に感じる空気感とは違う。

今年の4月は変だった。真夏日寸前の日が続いたと思ったら、翌日には急に冷えたりもした。朝と昼との気温差も大きく、体調を維持するのが大変だった。ただでさえ春は心身ともに振れ幅の大きな季節だ。例年以上に頭がぼんやりとしていたような気がする。

ブログも書くことができなかった。書きたいことは色々とあったが、書く気力がなかった。もともと公開してまで伝えたいことはないのだ。それでも記録として残しておきたいことはある。とりあえず頭をはっきりさせるために、少しずつ書いていきたいと思う。

まずはドラマ。前クールの「アンナチュラル」と「anone」のようなドラマは残念ながらなかった。その「アンナチュラル」はギャラクシー賞に続いてコンフィデンスアワード・ドラマ賞を取った。こういうのはファンとしては素直に嬉しいものだ。特に今回はそこに視聴率では惨敗した「anone」が含まれていたのが良かった。結果は以下の通り。

【第11回「コンフィデンスアワード・ドラマ賞」結果一覧】
作品賞:金曜ドラマ『アンナチュラル』(TBS系)
主演女優賞:石原さとみ金曜ドラマ『アンナチュラル』/TBS系)
助演男優賞井浦新金曜ドラマ『アンナチュラル』/TBS系)
助演女優賞:田中裕子(『anone』/日本テレビ系)
脚本賞野木亜紀子氏(金曜ドラマ『アンナチュラル』/TBS系)
新人賞:清水尋也(『anone』/日本テレビ系)

なお、主演男優賞は志尊淳で、そのドラマ『女子的生活』は見ていない。その志尊は現在、朝ドラ「半分、青い」でも同じような役柄で出演している。今朝の豊川悦司との絡みは微妙ながら、今後が楽しみである。その「半分、青い」であるが、現在のところ満足度は決して高くはない。主演の永野芽郁を筆頭に好きな俳優が多く出演しているが、まだ助走が続いている感じ。高校生活の描写では現在BSで再放送している「こえ恋」の方がはるかに巧い。永野は中山美穂の娘を演じた「プラトニック」を見て以来、注目してきただけに脚本が残念だ。

残念といえば昨夜の「コンフィデンスマンJP」の第4話もそうだ。面白いんだけど、何かが足りない。食品偽装の会社社長が映画ファンという設定は面白い。映画好きならニヤリとする小ネタも満載だ。それなのにドラマが弾けない。 

脚本よりも演出の問題が大きいような気がしないでもない。同じ撮影現場を描いている「バイプレイヤーズ」の演出と見比べるとよく分かる。コメディも細部がリアルでないと笑えないのだ。同じ古沢脚本でも「リーガルハイ」や「デート」はそこが巧かった。それだけに第1話の大掛かりな仕掛けの見せ方が残念だった。

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同じフジ系列でも関テレ制作の「シグナル」は演出が巧みで魅せてくれる。SF設定でも細部がリアルならグッと引き込まれてしまう。こちらは期待していなかった分、今のところ満足感が大きい。

そんな2つのドラマに吉瀬美智子が出演していたのも印象的だ。昨年の「ブランケット・キャッツ」も良かった。最近も「ライアーゲーム」「BOSS」「天地人」を見直したばかりだった。10年近く前の作品だが、あまり変わってないように見えるのが凄い。こうした魅力的な脇役はドラマを面白くする。

かつてバリバリの主演女優だった中山美穂が脇に回った「未解決の女」は初回のみ見た。この役柄だったら妹の中山忍の方が良かっただろう。残念ながら往年の魅力はだいぶ失われてしまった。主役としては前述した「プラトニック」が最後の輝きかもしれない。波瑠も快活な刑事役よりも「BORDER」の検視官のような役柄の方が好みである。

その波瑠がパイロット版2話のみ出演した「植物男子ベランダー」も面白い。2013年にBSPで見ていた頃はただ可愛いなくらいにしか思っていなかった。その後「BORDER」「おそろし」「ごめんね青春」と存在感を増していった。そして朝ドラ「あさが来た」に至る。まだ5年くらいしか経っていないのだ。こうした成長の過程が見られるからドラマは面白い。