ささやかな日常の記録

現在と過去のエンタメなど

映画「ドラえもん」に夢中

こどもの日を前に映画「ドラえもん」を夢中になって見ている。当初、WOWOWで放送することを知った時にはまるで興味がなかった。それが、たまたま見始めてしまったら一気に引き込まれてしまった。こんなに面白かったのかと、これまで見てこなかったことを後悔した。

映画ドラえもんの1作目が公開されたのが1980年の3月。当時、熱中していたのは大河ドラマ獅子の時代」だった。アニメでは「未来少年コナン」と、ファースト・ガンダムに夢中になっていた頃だ。もう、ドラえもんって気分ではなかった。当然、幼少の頃から漫画では親しんできたが、ちょっと大人ぶりたかったのだろう。映画のみならずテレビ・アニメも見ることはなかった。

ところが社会人になってから藤子・F・不二雄のSF短編集を読んで衝撃を受けた。改めて漫画ドラえもんを読んで感銘を受けた。それでも映画は見に行くことはなかった。どうしても子供向けという意識を拭い去ることができなかった。

クレヨンしんちゃん」もそうだったが、目覚めたのは少し早かった。もともと漫画は大人向けだったこともある。初めて見た「嵐を呼ぶアッパレ!戦国大合戦」を見て感動。前作の「オトナ帝国の逆襲」はDVDを購入、サントラCD全集まで手を伸ばしてしまった。それなのに、ドラえもんの映画を初めて見たのが「STAND BY ME」だった。なんだか違和感だけが残った。

そして今回、「ワンニャン時空伝」を見始めたら面白くて驚いた。これが2004年公開の25作目で以前の声優陣による最後の作品だった。現在の大山のぶ代からは想像できない元気な声だった。何よりも、ちゃんとSF映画として成立していた。

その後、1年おいて新声優による映画がスタート。これまで見てなかったので、ほとんど違和感はなく、逆にピッタリだと思った。「のび太の恐竜2006」は1作目のリメイクで、見てないから比較はできないものの面白かった。そして今日、昨年公開の37作目「のび太の南極カチコチ大冒険」を見た。こちらは南極を舞台にしたオリジナル。とりあえず11本見ることができたが、やはり旧作のリメイクが圧倒的に面白いと思った。

その中でのベストは31作目「新・のび太と鉄人兵団」。これはハリウッドで実写化したら、映画「トランスフォーマー」より感動的で面白いと思う。鏡面世界ではあるが、日常の生活圏で繰り広げられる活劇は圧倒的だった。そして何よりもヒロインしずかとアンドロイド少女との交流がいい。

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次に34作目「新・のび太の大魔境」。これは映画「インディ・ジョーンズ魔宮の伝説」を彷彿させる面白さ。これを少年時代に見ていたら、どんなにか興奮したことだろう。これを見てから漫画版の大長編ドラえもんを読んでみて、改めて感心した。ドラえもんは短編だという思い込みが、いかに愚かだったかと思い知らされた。だいたい映画のために同時進行で漫画も描いていたのだ。面白くない訳がないのだ。

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こうして新シリーズを見てきて、改めて昔の旧シリーズがたまらなく見たくなった。そもそも、のび太の声はコナンの小原乃梨子だったのだ。あの頃、素直に映画館に行っていたら、その後の人生は変わっていたかもしれない。WOWOWでは今月の21日からリピート放送をするとのことで嬉しい限り。その日が待ちきれない。