優秀だったメアリーの成績が落ちて心配するチャールズ。ある日、メアリーの視力が落ちていることに気がつき、早速マンケートに出かけて眼鏡を作ってもらう。娘のためなら、お金のことなど気にせず、すぐに行動するチャールズ。
世界が一変したと喜ぶメアリーだが、ネリーたちはFour Eyesと冷やかす。原題Four Eyesは、眼鏡をかけた人のことを言うらしいが、四つの目で、メガネおばけといったニュアンスもあるのかもしれない。個人的にはジョン・レノンのアルバム・ジャケットを連想してしまった。
憧れのビードル先生と同じでも、結婚できなくなるのは心配という乙女心で、眼鏡を隠してしまう。しかし、先生に恋人がいることが分かって、一安心。テストではネリーを破って、ハッピーエンド。
そんなメアリーの心の機微が丁寧に描かれて本当に面白かった。シーズン1の頃とは違って、もう恋する年頃なのである。成績が落ちた原因を、皆が男の子ではないかと疑ってしまうのが可笑しかった。
日本での初放送は1977年10月11日で、前回の「町一番の金持ち」は前年の12月17日だったとのこと。当時はシーズンという認識はなかったので、家族の小さな変化を強調する意味では正解だったのかも知れない。ネリーとウィリーの嫌味もシーズン1の頃に比べて度を越してきた感じではあるが、敵役としての存在感が増してきたとも言える。実際、記憶にある二人に近づいてきた。
メアリーの目のエピソードも覚えているだけに、ここから始まったのかと感慨深かった。それでも、その瞳の美しさは格別である。青い瞳というより、エメラルドグリーンといった感じでもある。ちょっと冷ややかな感じは、シャーロット・ランプリングのようでもあった。
自分も同じ頃、眼鏡をかけ始めただけに、その複雑な思いはよく分かる。眼鏡と対峙する姿が、なんとも魅力的だった。
まさに「君の瞳に恋してる」って感じだった。
Boys Town Gang - Can't take my eyes off you