あの「プラム・クリークのクリスマス」でネリーの馬になったBunny(原題)のその後を描いたストーリー。落馬によって動けなくなったネリーが、ローラに対する仕打ちが酷い。
あの「いつわりの友情」でのエピソードがより過激になって繰り返される。これはもう擁護できるレベルにはない。ラストのネリーの姿はもはやホラーである(画像のメアリーもちょっと怖い)。初放送時にカットされたのも納得のレベルである。
残念ながらDVDの画質は最悪で、暗い背景はほとんど見えなかった。これは 4Kでの改善が楽しみだ。DVDでは2巻目に収録されているが、1巻目にこれに続くエピソードである「二人だけのレース」が収録されている。見始めたら、話がつながらないので調べて分かった次第。これは見る人に対して不親切としか思えなかった。
そこで「ネリーの落馬」を見終わってから、再びディスクを入れ替えて「二人だけのレース」を見た。これでようやく話がつながった。ここから見てしまうと、なぜネリーがバニーを手放し、ローラがバニーに乗っているのか分からない。
ローラはバニーの蹄鉄を直してレースに出場するために一生懸命に働く。それに対してネリーはローラに勝たせたくないから高い競走馬であるサラブレットを買ってもらう。もはや勝ち目はないということで他の出場者は辞退し、レースはローラとネリーの一騎打ちとなる。そのレース・シーンがなかなかの迫力だった。当然スタントによる撮影ではあるが、アップとロングの切り替えにより、不自然さはなかった。
相変わらず持つ者と持たざる者との対比が分かり易く描かれて印象的だ。その不公平感にどう立ち向かうかは人それぞれ。今回もローラの選択には驚かされてしまった。馬の蹄鉄を直すことが結果的にローラたちの靴につながってしまうという意味をじっくりと考えたいものである。
【追記】
2か月後の3月18日にBS4Kで見直して、その美しい映像に魅せられた。さすがにDVDの画質とは比べものにならない。カメラで撮ってもその違いは一目瞭然である。