サーカスが好きだ。
今は、なかなか本物を見る機会がないのが残念だ。先日もシルク・ド・ソレイユが破産申請をしたとのニュースを目にしたばかり。
それでも映画やドラマではいつでも見ることができる。ドラマ「大草原の小さな家」でも、たびたびサーカスが題材になっている。
その中でも特にシーズン1の「サーカスのおじさん」という回は印象的である。サーカスと言っても男一人にカラスと猿だけ。それがサーカスを名乗り町から町へと馬車で巡業しているという訳だ。その見せ物の一つがコンゴリラ。キングコングのようなイラストが描かれている幕を開けると・・・。
たとえハッタリでも見るまではドキドキ、ワクワクする訳で、まさにエンターテインメントである。ローラとメアリーの表情からも、それが伝わってくる。
この回が日本で初放送されたのが1976年10月で、12月に正月映画として公開されたのが「キングコング」だった。テレビでも大々的に宣伝されて、もう見たくて見たくて仕方がなかった。あのコングの中身が機械だという情報を鵜呑みにしてワクワクが止まらなかった。コンゴリラにワクワクするローラと何ら変わりがなかった。
映画でもコングは見せ物としてニューヨークに連れてこられる。そこで世界貿易センタービルを故郷の山と思って登っていくのがクライマックスになっていた。当時、そのスケールに圧倒させられたことはよく覚えている。ジェシカ・ラングが演じたヒロインも美しかったし、ジョン・バリーの劇伴も最高だった。当然、サントラも購入した。
当地では少し遅れて春休み映画として公開された。その前に公開されていた「ジョーズ」を含めて、その映画の作曲家にもハマっていくことになった。
21. Presentation (King Kong 1976) Soundtrack
その後、ピーター・ジャクソンによるリメイクも映画館で観たし、先日テレビで放送された「髑髏島の巨神」も見ている。最初の1933年版は見てはいないが、日本のゴジラと対決したのは見ることができた。
あの頃に夢中になったものに、今でも夢中になれるって嬉しいことである。今年公開予定だったハリウッド版の「ゴジラVSコング」はコロナの影響で来年に公開延期になったようだ。
サーカスが舞台の映画といったら、やはり「史上最大のショウ」だろうが、最近では「グレイテスト・ショーマン」になるだろう。どちらもタイトル通り(原題はThe Greatest Show on EarthとThe Greatest Showman)、最高だった。
007でもサーカスが舞台となった「オクトパシー」がいかにも古典的な活動大写真といった感じで面白かった。