ささやかな日常の記録

現在と過去のエンタメなど

悪夢の音楽3~オーメン

熱海では悪夢のような土砂災害が発生し、懸命な救助作業が続いている。当地でも明日にかけ大雨になるとの予報が出ているが、被害が増えないことを願うばかりである。

そんな日に映画監督リチャード・ドナーの訃報を知った。多作ではなかったが、コンスタントに面白い作品を作り続けた職人監督だった。享年91歳。

初めてドナーの映画を観たのが1976年公開の「オーメン」で、中学生になって初めて映画館で観たホラー映画だった。まさに悪夢のような衝撃的シーンの連続に震えながらも、エンタメとしての面白さに魅せられていた。

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オープニングで流れる合唱曲は「アヴェ・マリア」ならぬ「アヴェ・サンターニ」。ラテン語でセイントともサタンともとれるが、意味は不明。それでも、その格調高い宗教音楽にすっかり魅せられてしまった。これが当時のアカデミー賞では歌曲賞にノミネートされたというから凄い。


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残念ながらこちらでの受賞はならなかったが、作曲賞で受賞したのがジェリー・ゴールドスミスだった。ホラー映画ではあったが美しい愛のテーマがあり、それが評価されたのかもしれない。


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ちなみにOMENとは前兆といった意味で、熱海でも泥水が流れるといった前兆があったようだが、そうしたことに素早く反応できるか自信はない。

この「オーメン」についても、本当は1か月前の6月6日に書くつもりだった。「オーメン」と言えば666という数字を思い出すからで、これは新約聖書ヨハネの黙示録)では獣の数字とのこと。大好きなロックの名盤のタイトルにもなっている。

その後、「オーメン」は続編も作られたが、映画としては最初のドナー監督作が一番出来が良かった。ただ、ゴールドスミスの音楽は次の2本も素晴らしかった。

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ドナーはこの後「スーパーマン」を撮るが、最初に音楽を依頼したのがゴールドスミスだったとのこと。その時は他の仕事が入っていたため断ったとのことで、その後に担当した「スーパーガール」が良かっただけに残念でならない。ただ、ジョン・ウィリアムズの音楽もお気に入りで、当時2枚組だったレコードを購入している。

その後も「リーサル・ウェポン」シリーズなどのヒット作を映画館で見続けたが、個人的には1985年に公開された「レディホーク」が音楽も含めて忘れられない。

レディホーク (字幕版)

レディホーク (字幕版)

  • ルトガー ハウアー
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