ささやかな日常の記録

現在と過去のエンタメなど

悪夢の音楽6〜ホロコースト

現在、NHKのBS4Kの放送は、ほぼ全日、オリンピック中継で占められている。それも総合テレビの内容と同じである。正直、スポーツ中継を高精細の映像で見たいとは思わない。音声は5.1chであるが無観客では意味がない。

それでも先週の開会式は4Kで見ることを楽しみにしていたが、開始30分で見るのを止めてしまった。一応、総合テレビを録画して翌朝、早送りで見たが、リアルタイムで観続けなくて良かったと思った。

冒頭4分の音楽は差し替えられたようだが、そもそも映像自体に魅力がなかったので、どちらでも変わりなかったと思う。とにかく全体的にも統一感がなくバラバラな印象で、退屈な開会式だった。

そんな中で唯一面白かったのがピクトグラムのパフォーマンスだったが、これとてBSプレミアムで放送されていた「小林賢太郎テレビ」での演出レベルでの話である。その小林も過去にホロコーストをコントのネタにしていたことで解任されてしまった。

音楽的には大好きな「イマジン」と「ボレロ」が流れたのは嬉しかったが、あまりにもチープすぎて感動できなかった。あの映画「愛と哀しみのボレロ」のクライマックスのような演出が見たかったが、これは3年後のパリに期待したいところである。

 

その「愛と哀しみのボレロ」にはホロコーストも描かれており、今でも忘れられないシーンになっている。そこで犠牲になったピアニストの遺児がクライマックスでボレロスキャットを熱唱することになる。個人的には、この映画で多様性と調和について学んだような気がする。


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そんな悪夢のようなホロコーストを描いたドラマも見ている。1978年10月に放送された「ホロコースト/戦争と家族」を見て衝撃を受けた。このドラマで初めてメリル・ストリープを見てから、映画館で「ディア・ハンター」を観て忘れられない存在になった。


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音楽を担当したモートン・グールドは日本ではクラシックの指揮者として知られているが、このサントラでのオーソドックスな劇伴も印象的だった。このサントラは後日、輸入盤のレコードで購入した。

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しかし、その名前を知らなくても、あの日曜洋画劇場のエンディング・テーマを覚えている人は多いだろう。このコール・ポーター作曲「ソー・イン・ラブ」の編曲、ピアノ演奏、指揮をしたのがモートン・グールドだった。休日の終わりを告げるこの曲こそ悪夢の音楽だったかもしれない。


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