ささやかな日常の記録

現在と過去のエンタメなど

「悲しみを越えて」と1981年の夏休み

異常な暑さが続いている。今日も猛暑日で、熊谷などよりも暑いというのが信じられない。まさに炎天下が続いているということである。

そんな炎で思い出すのがドラマ「大草原」でメアリーが住んでいた盲学校が火事になるエピソードである。

そのシーズン6「悲しみを越えて」にチャールズの友人であるガーべイの妻(アリス)役で出演していた ハーシャ・パラディが23日に78歳で亡くなったとのこと。

脳腫瘍だったとのことだが、これも先日インガルス家の四女グレイスを演じていたウェンディ・ルー・リー(ターンボー)が回顧録で脳腫瘍を克服したことを明かしたとの記事を読んだばかりだった。

個人的には4K版で吹替を担当した本田貴子が演じたシャーリーズ・セロンミラ・ジョヴォヴィッチハル・ベリーなどの逞しい女性のイメージがあったので、こちらも克服してもらいたかったものである。

彼女がアリス役として登場するのはシーズン4からであるが、その前のシーズン3「春の別れ」にチャールズの兄嫁役として出演している。その回にはアルバートを演じたマシュー・ラボートーも子供時代のチャールズ役で出演しており、どちらも印象的で後のレギュラーにつながったのだろう。

ちなみにドラマでは息子の名前はアンディだったが、実の息子の名前はドラマでは夫の名前だったジョナサンである。そんな夫婦の離婚騒動を描いた「誤解」も印象的だった。

それから前にも書いたことであるが、「悲しみを越えて」の回を初めて見たのが高校生の時で1981年8月29日のことだった。当然、大きなショックを覚えて、その後は虚脱感で何もできなかったと手帳に書いている。

夏休みも終わりが近づいていたのに、その手帳には学習のことよりもエンタメのことが多く記録されていた。

8月24日(月)には夜の11時からFM(クロスオーバーイレブン)でピンク・フロイド特集を聴いていた。翌日にはヴァンゲリス特集もあって、これもしっかりと聴いていた。

テレビでCOSMOS(コスモス)の集中放送があったばかりだったので、ヴァンゲリスに魅せられていたところだった。

Cosmos (English Edition)

そして27日には映画「さよなら銀河鉄道999」を観に行って、ヴァンゲリスのレコード「天国と地獄」を2,700円で購入した。その日には筒井康隆の単行本「エディプスの恋人」も750円で購入している。今思うとこのセレクトは我ながら凄い。どれも広大な宇宙をイメージできるスケールの大きな作品であるが、単純に受験という現実から逃げたかっただけかもしれない。

そして30日には次のように記されている。

もの凄い残暑に見舞われ、朝から30度を超す暑さに対処しきれずに今日もまた何もできずに終わってしまった。とにかくムカつくような暑さ。

それでも「エディプスの恋人」を読破し、午後からは少しテニスで汗を流した。

当然、エアコンなどなかったが、それでも30度程度の暑さでムカついていたのはかわいいものである。今では涼しいと感じるかもしれない。