ささやかな日常の記録

現在と過去のエンタメなど

冬至とラピュタ

今年の冬至は22日の金曜日だった。その日から最強寒波の影響で雪が降り始めて、一晩で50センチ以上の積雪となった。翌日の土曜日も雪は降り続き、昼前には屋根の雪下ろしをした。

そして今日はクリスマス・イヴの日曜日。もはや何の感慨もないけど、雪が止んで陽が出てきただけで嬉しくなってしまう。そのうえ、当ブログの定番記事である「大草原」では、「プラム・クリークのクリスマス」と「クリスマスの思い出」が読まれているだけでも嬉しいものである。

昨日の「題名のない音楽会」では音楽で楽しむクリスマス・パーティーということで、宮崎駿の映画から2曲が選ばれていた。その「ハウル」には思い入れはないが、家入レオが歌った「ラピュタ」の主題歌である「君をのせて」は大好きな歌の一つである。

ラピュタ」が公開された1986年には社会人になっていたが、宮崎の舞台挨拶があるということで初日の8月2日(土)に観に行った。

前作の「ナウシカ」同様、ミーハー気分で観に行き、またしても宮崎の初日舞台挨拶を聞くことができた。それくらい宮崎作品を待ち焦がれていたという訳だが、期待に違わない痛快作だった。とにかく単純な面白さで文句なく満足できて、童心に帰って愉しめた映画だった。

テーマから言えば「ナウシカ」の方がはるかに奥が深いが、この作品はあくまでも対象は子供である。それでも飛翔感覚溢れる映像は大人が観ても十分に楽しめる。それからパズーとシータの絆はコナンとラナの関係を想起させ、その純粋なる心のふれあいに心が和んだ。こうした「ナウシカ」に不足していた暖かい人と人とふれあいから生じるユーモア描写が何とも言えず心地よかった。

とにかくアニメならではの面白さを追求した宮崎作品として大いに満足であった。

そして唯一、レーザーディスクとサントラを購入した宮崎映画でもある。

その宮崎の最新作「君たちはどう生きるか」はまだ見ていないけど、先日の「プロフェッショナル」で大体の内容は分かってしまった。ここまで見せてしまって良いものかとも思ったが、高畑勲への思いが強烈に伝わってきて凄いものを見せてもらったという感じである。

正直、自分にはあそこまで自分を追い込むことなどできないし、凡人に天才の頭の中など分かるはずもない。それでも作品はエンタメとして楽しむことはできる。

自分も「めんどくさい」と思いながらも、こうしてブログなど書いてはいるが、そうしたクリエイターの爪の垢にもなりはしない。それでも何かを書いて残したいという思いはある訳で、そこに葛藤がある。

その心の内側を掘っていって分析してみれば面白いとは思うものの、それだけの力量はないので、これからも自己満足のレベルで自分が面白いと思ったものを書き続けていければと思っている。