ささやかな日常の記録

現在と過去のエンタメなど

【4K】夢千代日記と樹木希林

今日も朝から雨で寒い。全国的に晴れて春の陽気とのことなのに、当地あたりだけ雲が立ち込めているようで損した気分。

早いもので今日で3月も終わり。明日から4月で新年度、それも月曜日スタートで切りが良い。テレビの編成も新しくなるが、番組表をざっと見た感じではあまりワクワクした感じはない。

新しい朝ドラはまたも戦争を挟むので見る気になれない。総じて新しいドラマより、昔のドラマに関心が向かってしまう。朝ドラでは再放送で「オードリー」を久々に見ることができるのが嬉しい。

4Kでは「続・夢千代日記」が始まる。これも何度も見返しているが、見飽きることがない。餘部鉄橋の景観はすっかり変わってしまったが、武満徹の音楽と共に忘れることができない。

あの「不適切にもほどがある」で話題になったテロップがこのドラマでも出るが、こうしたことにクレームを入れる方々には、こうした弱者の気持ちは分からないのかもしれない。このドラマも弱者を受け入れる寛容さを描いている。

その芸者の一人を演じていたのが樹木希林で、昨夜4Kで放送された「ヒロイン誕生」での主役であった。そこで「続・夢千代日記」の裏話があったが、あのお茶漬けを食べるシーンが彼女の演技プランによるものだったというのは驚きだった。つながった沢庵も印象的で、それを食べる無様な哀しみが見事に伝わってきたものである。

番組には今月14日に亡くなったばかりの寺田農も出演しており、文学座時代の話が興味深かった。それにしても、この「ヒロイン誕生」は以前総合テレビで放送していたが、これも4Kで放送してから総合に行くのだろうか。

最近の4Kは再放送ばかりで、たまに新作があっても総合での放送を前提にしたものばかりでプレミア感がなくなってしまった。昨年4Kで放送されたドラマ「天使の耳」も早くもドラマ10で放送されることになった。

個人的にはそろそろ「大草原」の特集番組を作って欲しいところである。アメリカではテレビ放送50周年を記念したイベントが開催されたようで羨ましい限り。ちなみにアメリカでパイロット版が初放送されたのが1974年3月30日のことである。日本では1年後の1975年3月21日に放送されている。そこで、個人的に50周年を祝してDVDで昔の吹替による「旅立ち」を見直したところである。

4Kでは新たな吹替で2019年4月3日から放送がスタートした。全話放送が終わってもう1年以上になるので、また再放送して欲しい。個人的に4Kのプレミア感というのは「大草原」のようなドラマをいつでも見られることにある。