ささやかな日常の記録

現在と過去のエンタメなど

「いけにえ」と「老害の人」

昨夜BSで放送された藤子・F・不二雄 SF短編ドラマのシーズン2は「いけにえ」で最終回だった。毎回、次はどの原作を誰が演じるのかが楽しみだった。

今回は冴えない浪人生である池仁平(いけ・にへい)役を38歳の一ノ瀬ワタルが演じているのが面白かった。そして、彼女役が松井愛莉でこちらも藤子ヒロインにピッタリであった。

原作は地球を訪れた宇宙人が一人の地球人を要求するというもので、それに選ばれたのが彼ということ。地球の命運が平凡な男に託されたということで政府も彼の望みを色々と叶えてやろうとする。当然、事情を知った彼女も彼の元を訪れて一夜を共にすることになる。

そして彼はついに決断することになる訳だが、そこからドラマは意外な結末を迎える。原作が発表されたのは1980年だから、映画「未知との遭遇」が公開された後になる訳でUFOの造形もそれっぽい。映画では宇宙人と交信するために音楽が重要な要素になるが、その気持ちを探るのは難しい。それをオチで見事に表現したところが凄い。

そんな訳でシーズン2も楽しませてもらったが、やはり気になったのは誰がヒロインを演じたかということ。「アン子 大いに怒る」では新井美羽、「あいつのタイムマシン 」では 木竜麻生、「旅人還る」では成海璃子ということで、それぞれ印象的だった。

特に木竜麻生は続いて放送されている「老害の人」にも出演しており、こちらも魅力的であった。昨夜は残念ながら登場しなかったが熟女パブ『とば口』のホステスの面々が凄かった。 根岸季衣松金よね子柴田理恵三田佳子までが加わる。その他にも高橋惠子、日色ともゑ羽田美智子なども登場するが、やはり個人的には夏川結衣の怒った顔が魅力的である。その夏川の娘が木竜ということで、このキャスティングは見事である。