ささやかな日常の記録

現在と過去のエンタメなど

ドラマ「パーセント」第3話~クレーンゲーム

最近は頭がボンヤリとしたままで、注意力が散漫で困ってしまう。一週間前に注文した荷物が届いただけなのに、「なんですか」と怪訝そうに対応してしまった。今回はカタログギフトでいつ届くか分からなかったとはいえ、ちょっと情けない。

ドラマなどを見ても面白かったで終わってしまい、内容が頭に引っかかることが少なくなってしまった。そんな引っかかりがあればブログでも書いてみようという気になる。ブログの更新が滞っているのは、そういうことでもある。

土曜ドラマ「パーセント」の3話が放送された。全4話なので、もう来週が最終回であるが普通に面白いドラマである。内容は障碍者を主人公にしたドラマを作ることになった女性プロデューサーの奮闘物語で、実際に多くの障碍者が出演している。

要はドラマの制作現場を描いたドラマであり、障碍者障碍者が演じるというチャレンジをそのままドラマ化しているというのが肝になっている。実際にEテレの「バリバラ」でも出演者をゲストにした番組が放送されて、それも実に面白かった。

健常者が障碍者を演じるドラマはこれまでも多くの作品が放送されてきた。最近でも知的障碍者をヒロインにした「虹色のチョーク」と「初恋ざらり」があった。ヒロインを演じたのが芳根京子小野花梨で、どちらも実に魅力的であったが、その魅力の多くは演じている俳優そのものに起因するところが大きい。

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やはり実際に障碍者を見てしまったら「可愛い」よりも「可哀そう」と思ってしまい、ドラマに集中できない可能性もある。ところが、このドラマではそうはならなかったのが凄い。障碍者が実に魅力的に描かれていて、演じている方々も実にチャーミングなので、おかしなシーンでも当たり前に笑えるというのが新鮮だった。

車椅子の少女を演じている和合由依は、東京パラリンピックの開会式で片翼の小さな飛行機を演じており、その時の強烈な印象が頭に引っかかって思わずブログに書いたほどである。この時期はドラマ「大草原」を見続けていたので、感性も柔軟でフックもかかりやすかった。

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頭が硬直しているとフックはかからず思いは言葉にならないということ。伊藤万理華が演じているドラマのプロデューサーも、多様性といったテーマに引きずられてしまって障碍者に真摯に向き合うことができなかった。要は信頼関係を築くことができずにドラマ制作は難航する。

そこから解決の糸口を見出すことになるわけだが、それがクレーンゲームというのが最高である。まさにゴチャゴチャした思考を整理して、宝物を引っかけるということ。その遊びを通してツンツンしていた少女がデレる姿は実に魅力的であった。

これこそがクレーンゲームの正しい使い方である。一般的にはデートの定番であり、芳根が出演している「Re:リベンジ」でも描かれていたが、ここでは子供思いの優しい看護師を印象付けるシーンになっていた。

個人的には白山乃愛演じる妹と遊ぶ姿が見たかったが、このドラマにそれを期待するのは空しいだけだった。このドラマはもはや見続けるのがしんどくなってしまったが、「パーセント」はずっと見続けたいと思えるドラマで次回がもう最終回なのは残念だけど、どのような最終回になるのか楽しみである。