ささやかな日常の記録

現在と過去のエンタメなど

ドラマ「夏子の酒」

古いビデオテープを整理していたら「夏子の酒」が見つかった。 1994年にフジテレビで放映された和久井映見主演のドラマだ。ビデオテープはカセットテープと同じで、上書きしていくメディアだ。きちんと消さないと以前に録画したものが、後から出てきたりする。そのため一話は上書きされ、二話が発掘された。

 中井貴一演じる兄が亡くなって、東京から駆けつける和久井。コピーライターの仕事で注目を浴びたものの、その仕事に疑問を持つ。そして兄の遺志を継ぐべく、都会を捨て、田舎に戻ってくる。それが蔵元の仕事という訳だ。荷物がなくなったマンションの部屋を見つめ、東京での暮らしを振り返る。つい半年前に自分も経験したばかりだ。

20年ぶり位の再見だが、ストーリーはよく覚えている。出演者も現役の方々が多いので、あまり古さは感じなかった。しかし、録画の状態が最悪だった。アンテナの状態が良くなかったのだろう。これでは残念ながら保存版にはできない。DVDはだいぶ遅れて2010年に発売されているが、買うならBDが欲しい。

夏子の酒DVD BOX

夏子の酒DVD BOX

  • 発売日: 2010/05/19
  • メディア: DVD
 

 このドラマが和久井の魅力を決定づけたと言ってもいいだろう。その後「妹よ」「ピュア」「バージンロード」というドラマを経て、人気は絶頂を迎えることとなる。ドラマの舞台は新潟。長岡駅など、馴染みの風景も出てくる。そこに佇む彼女の存在感は凛として美しい。音楽は熊谷幸子。主題歌「風と雲と私」のメロディが随所に流れ印象に残る。