ささやかな日常の記録

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ドラマ「季節が変わる日」など

日本映画専門チャンネル山田太一劇場にて「季節が変わる日」を見た。1982年11月に放映されたドラマだが、当時は見ていなかった。同じ月にはNHKで「ながらえば」が放映されている。

主演は八千草薫岡田真澄。それぞれ一人親として登校拒否の息子と家庭内暴力の娘を抱え、やむにやまれず福島にある問題児を預かる塾に出かける。そこの塾長が小池朝雄。いかにも胡散臭そうな存在感で、なんだか新鮮だった。

そこで出会った二人が恋に落ちるのだが、八千草のベッドシーンが描かれ、ちょっと衝撃的。相手が岡田というのも生々しく、いつもの山田ドラマとテイストが違う。

これは先週見た「ちょっと愛して」にもいえることだが、こちらの主演は樹木希林に川谷拓三で、結婚紹介所を舞台に二人の出会いが描かれる。方や美男美女とそうでない人という大きな違いはあれども、どちらもメインは大人の男女の恋模様だ。

そのストレートさが面白くも、物足りなくもあった。どちらも制作は日本テレビで、2010年の「遠回りの雨」を含めて山田作品は3本しかない。

とにかく、こうして毎週のように山田ドラマが見られるというのは貴重である。かつて見たドラマを見直すのも良いがこうして全く知らなかったドラマが見られると、本当に得をした気分になる。

来週からは「風になれ鳥になれ」だが、これはちょっと前にCSで見直しているので今回はパス。そこで、今年の3月以降、日本映画専門チャンネルで見た山田作品をまとめてみよう。

 

1981年9月  「想い出づくり。」 TBS 

1981年10月 「タクシー・サンバ」 NHK

1982年11月 「季節が変わる日」 NTV

1985年3月  「冬構え」 NHK

1985年4月  「ちょっと愛して・・・」 NTV

1987年11月 「今朝の秋」 NHK

1993年3月  「秋の駅」 フジ

1993年4月  「春の一族」 NHK

1994年10月 「秋の一族」 NHK

1995年9月  「夏の一族」 NHK

1998年11月 「大丈夫です、友よ」 フジ

1999年1月  「いちばん綺麗なとき」 NHK

1999年10月 「旅立つ人と」 フジ

2002年2月  「この冬の恋」 フジ

2005年5月  「やがて来る日のために」 フジ

2007年5月  「星ひとつの夜」 フジ

2013年7月  「よその歌 わたしの唄」 フジ

 

とりあえず1990年代以降のフジ制作のスペシャルドラマはすべて見たことになる。

「季節が変わる日」の音楽は福井峻だが、「春の一族」をはじめ多くの作品を手掛けていたことを今回改めて知った。ある曲なんて「もっと温泉にいこう」に使いまわされているくらいで、サントラ作品集を出して欲しいとつくづく思った。

 

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ひよっこ」の今朝の放送を見て、珍しくBSでのまとめ放送も見てしまった。あまりにも急な怒涛の展開に、もう一度見直したい欲求が起こってしまった。

今週のタイトルは「運命のひと」。これは菅野美穂演じる女優のことで、今日の放送で彼女が記憶喪失の父親と一緒に暮らしていたことが判明した。感動的な父親との再会シーンになるはずが不穏な空気に包まれる。その時の有村の表情があまりにも切ない。

今週は二十歳直前での恋人との別れの涙で始まり、「運命のひと」との再会を経て、今日の涙に辿り着いた。今日の回は朝ドラというより、昼ドラみたいな展開で、残り2か月のストーリー展開が気になるところだ。