ようやく冬型は緩んだが、寒さは変わらず。大雪注意報は出ないが、低温注意報が出ている。それなのに日中はストーブを消して炬燵だけで過ごしている。鈍い頭痛がして集中力が続かない。
そんな中、映画「陽だまりの彼女」を見た。よくある恋愛ドラマだと思って、これまで見ようとは思わなかった。あるブログを読んでいたら大林監督の「ハウス」へのオマージュがあるという。恋愛映画に「ハウス」とはこれいかにと、気になってしまい見てみることにした。そうしたら自分の好みにすっぽりとはまってしまった。
まるで手塚漫画の「タイガーブックス」あたりの短編を実写化したかのような感じ。冒頭の8ミリ撮影などはもろ大林映画だ。主演の松本潤はジャニーズながら、初めて見るのでさほど気にならなかった。ヒロインの上野樹里はまさにはまり役。彼女がビーチボーイズの「素敵じゃないか」を聴きながら踊るシーンで魅せられてしまった。
舞台が江ノ島というのも良い。最近、大学4年の夏休みに出かけた時の思い出を記したばかりだった。浜辺での会話、「ブライアンを食べたの、おまえだろう」に笑いつつも胸が締め付けられた。
公開は2013年10月。監督の三木孝浩は「ぼくは明日、昨日のきみとデートする」も良かった。のん主演の「ホット・ロード」はだめだったが、新垣結衣主演の「くちびるに歌を」も印象的だった。石橋杏奈が元カノ役でエレベーター内だけの出演。谷村美月が同僚役。上野の少女役の葵わかなは朝ドラ「わろてんか」の主演女優になった。