ささやかな日常の記録

現在と過去のエンタメなど

映画「美しき諍い女」

師走のスタート。 一年の終わりの始まり。いつものことだけど、気持ちが落ち着かなくなっていく。年賀状のことが気になる。止めたいけど止められない。自分の生存報告。今日も一日寒かった。軽い頭痛が続いた。

今日から4K8K放送がスタート。どうしても見たいという感じではない。しばらくは様子見だ。スカパーの無料放送をぼんやりと見る。最新の映像よりも、昔のぼんやりとしたドラマが面白い。外見よりも中身だと思う。見た目をいくら良くしても中身がスカスカでは意味がない。

たまたまWOWOW で「美しき諍い女」を見た。1992年に渋谷ル・シネマで観て、LDも購入したくらい好きな映画だ。LDのジャケットも美しい。これこそ外見も中身も素晴らしい作品だ。

f:id:hze01112:20190312132223j:plain

f:id:hze01112:20190312132241j:plain

美しい映像に圧倒されて、4時間があっという間だった。肉体ではなく、その奥にある魂を描き出す。画家とモデルの格闘技に手に汗握る。特殊撮影も音楽もない。ペンが紙を引っ掻く音だけが心地よく響く。ガランとしたアトリエに濃密な空気が充満する。これこそ4Kで見たいと思った。でも、これにボカシが入ったら興醒めもいいところだ。

見たいところは見えない。見たくないところは見えてしまう。今はまだ1Kで十分だが、4Kも見たい気持ちがない訳ではない。そんな矛盾が面白い。