ささやかな日常の記録

現在と過去のエンタメなど

1978年のこと

 

1978年、中学3年生の夏休み。

映画「スタンド・バイ・ミー」のサントラを聴きながら、書いてみる。

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7月24日

一学期の終業式である。もう終わったとも、やっと終わったとも言いかねるが、明日からは夏休み。嬉しいことだ。一学期中、またしても日記を書かなかった日が多かったのが反省に挙げられる。この間には、祖父の死、期末テスト、初めての模擬テストなど、色々なことがあった。今日からまた、できるだけ書いていきたい。

なんだか、このブログでも同じようなことを書いている。全く成長していない。

7月25日

夏休み第1日目。朝はだらだらとして、ふとんの中でゴロゴロ。初日から計画はめちゃくちゃ。午後はまた友人の誘いで○○川へ。今日は泳がず、魚突きだけで終わってしまった。

川での遊泳は禁止されていたのに、暑さに負けて、早くも規則を破ってしまったようだ。

7月26日

壊れたジルバップが届く予定だったので、いつ来るかで落ち着かなかった。結局、今日は届かず、がっかり。

ジルバップ!すっかり忘れていたSONYのステレオ・ラジカセ。ネットで検索すると・・・

1977年から80年代初頭にかけて、ソニーのステレオ・ラジカセの代表的存在であった「ジルバップ・シリーズ」。1978年にはCMで使われたビリー・ジョエルの「ストレンジャー」が大ヒットし、中高生の間ではあこがれのカッチョイイラジカセとして、大いに話題となったものだ。

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そういえば、このCMを見てビリーのレコードも買ったのを思い出した。

7月27日

夏休み初の部活だけに張り切って出るが、遅刻者が多くて、がっかり。山までランニング。ペースはゆっくりだが、暑さのため汗はだくだく。午後からは川へ行き、突きを楽しむ。少し泳ぎ、最後にヤマメを焼いて食べた。帰宅したらジルバップが来ていて、レコードを楽しみ、またまた学習サッパリ。

8月4日

午後は明日がテストであるのにもかかわらず、4人で映画を見に行く。「死亡遊戯」と「カタストロフ」。

死亡遊戯」はブルース・リーの映画でジョン・バリーのサントラがカッコイイ。「カタストロフ」って何だ。「カタストロフィ」で検索しても出てこない。全く記憶にない。

8月6日

8時には新潟を出て、一路、笹川流れへ。天気は上々で浮き浮きしていたが、海につくとあまりの混みように失望。これではそのうち、そこらの海と変わりなくなるのではないかと心配だ。でも、まだ海はきれいで、思う存分、楽しんだ。

8月8日

午前中はデパートまで歩いて行く。そしてレコード「スウォーム」を買って、2時に新潟発。

8月9日

午後はまた4人で映画「マニトゥ」と「恐怖の報酬」を見に行く。

「マニトゥ」はDVDは出ているけど、やはりジャケットに違和感がある。「恐怖の報酬」はイブ・モンタン主演のオリジナルはあれども、ロイ・シャイダー主演のリメイクはDVDになっていないようだ。

8月17日

休みも残すところ2週間、だんだんと憂うつになってくる。未だに風邪は治らず、部活は苦しい。午後は雨の中、3人で映画を見に行った。「コンボイ」は意外に楽しめた。

8月19日

歯の治療の後、デパートに寄り、「コンボイ」のシングルを買った。

今やコンボイといったら「トランスフォーマー」なのか。一応、DVDは出ているが、買ってまで見たい感じではない。C.W.マッコールの主題歌は一応はカントリーなんだが、無線の語りがメイン。でもコーラスがキャッチーで印象に残る。調べてみたら、この曲Cash Box誌で76年1月から3週連続で1位になっている。これにインスパイアーされてペキンパーが映画化したようだ。


CW McCall Convoy

8月23日

午後はまたまた常連4人で映画鑑賞。「ボーイズ・ボーイズ」と「スター・ウォーズ」2回目。初回とあって、物凄い混み方。

スター・ウォーズ」の日本公開が7月1日だから、けっこう早く見ていたようだ。基本、地方で公開されるのは半年遅れだった。さすがに話題作だけあって、地方でも早かったのだろう。1回目を見たのがいつだったのかは不明。「ボーイズ・ボーイズ」も忘れられた映画になっている。

8月26日

2回目の歯医者。診察は11時50分で終わったため、映画「スウォーム」と「燃えよドラゴン」を見た。帰宅後、母にまたレコード(「フューリー」)を買ったということで文句を言われ、むしゃくしゃ。

 「スウォーム」はゴールドスミスのサントラを先に聴いて、ワクワクしながら見た記憶がある。サントラは本当にカッコ良くて、今でも愛聴盤。当時はリバイバルの「燃えよドラゴン」の方が面白かったようだ。「フューリー」はブライアン・デ・パルマ監督作品。ジョン・ウィリアムスの音楽がバーナード・ハーマンのように響く。

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8月27日

午前中は手塚治虫の長編アニメ「バンダーブック」を見た。内容は良く、とても面白かった。

日本テレビの24時間テレビでの手塚アニメ第1作。毎年、楽しみだった。この頃から手塚漫画にも夢中になっていく。

8月31日

夏休み最後なのに朝から歯医者。デパートに寄らず、すぐ帰宅。作文ははかどらず、7時にやっと終わった。明日から学校、つまらないの一言である。

 振り返ってみれば、なんて充実していたんだろうと思う。でも、嗜好はこの頃から、なんら変わっていない。

 

最初のLPレコード「ジョーズ

中2の日記を読み続けている。2年前にブログで、一番最初に買ったレコードの記憶がないと書いた。ようやく、思い出すことができた。 

1978年1月29日(日) 雪

久しぶりに楽しい日だった。部活はなかったため本当に久々の休日だった。朝は早く起きてしまい、午前中はラジオを聴いて過ごしてしまった。昼食時、おじさんから電話があり、ステレオをくれるという。新しいステレオを買うため不要になったという。決して新しいものではないが、レコードを聴ければよいのだ。それからはウキウキして隣町へおつかいに行ったとき、さっそくレコード「JAWS」を、買ってしまった。

6時に父と妹と一緒におじさん宅へ。とても重い。しかし、うれしさいっぱいで寒い道、持ちこたえた。帰宅後は手はがくがく。だけど、さっそくレコードに聴き入り、10時近くまで聴いてしまった。

1枚目のレコードはサントラ「JAWS」だった。中1の夏休みに映画を見ていた。とにかく、あのメイン・テーマが不気味でありながらもカッコ良かったのだろう。その興奮が伝わってくる。そのステレオは家具のような大きなものだった。それを雪の降る中、運んだのだ。その情熱は凄い。今でもサントラを聴くのは大好きだ。

 

1978年のスポーツ映画

1978年3月21日(火) 曇

9時半、H来宅。10時半に隣町に映画を見に行く。「スラップ・ショット」と「ジョーイ」で小品である。帰りに1,500円借りて、待望の「未知との遭遇」を買った。

祝日なので映画に出かけたのだろう。それにしても、友達からお金を借りてレコードを買うって、どうなんだろう。

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どちらも、その後、見る機会がなかっただけに、たまらなく見たい。スポーツが舞台となったコメディと実話に基づいた感動作。音楽も印象に残っている。


slap shot song

1978年の春休み

中学2年の春休み。受験を前にしてはいるが、一番良い時期だ。

1978年3月29日(水) 晴れ

離任式の後、12時半からHと映画を見に行く。「オルカ」と「トランザム7000」。眼鏡を持って行ったから画面もはっきりで面白かった。

 この頃から近眼が進んだようだ。

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これはもう映画そのものよりモリコーネの音楽に尽きる。サントラを見つけた時は本当に嬉しかった。

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この映画にはあまり思い入れはない。当時からカーアクションには興味がなかった。よって、その後の人生で車に現を抜かすことはなかった。

 

1978年3月31日(金) 晴れ

未知との遭遇」を見た。さすがに素晴らしいに尽きる。画面も比べものにならないし、音響も凄い。1本800円は高いが、それだけの価値はあった。1時半に終わった後、「カサンドラ・クロス」を買い、3時には出発。

この日、買ったばかりの新車シャレードに乗って、家族でお出かけしたようだ。ここで「スター・ウォーズ」を見る前に「未知との遭遇」を見ていたのだ。その感動は今でも鮮明に覚えている。でも映画を見る前にサントラを買っていたのは忘れていた。

 

中学3年生になって

大昔の日記を読み続けている。さすがに中学3年生になると色々と忙しくなり、エンタメの記載は少なくなる。 

1978年4月1日(土)

15時~18時 FMリクエスト・アワー

18時~19時 FM映画音楽

19時半~21時半 「花神」総集編 第5回(終)

この頃になると、FMをよく聴いていたようだ。エアチェックしたカセットはこの頃のものは、紛失してもうない。また、大河ドラマを見るようになったのも、この年から。「黄金の日日」に夢中になり、再放送で「花神」も見たのだろう。「幕末から維新に生きた村田蔵六をはじめ、吉田松陰高杉晋作長州藩士の生き様に感動」とある。まだ地元の英雄、河井継之助に興味はなかったのか。 

1978年4月30日(日)

12時半よりHと「007/私を愛したスパイ」と「アウトロー・ブルース」

映画館で見た初めての007映画なので、今でも主題歌を含めてベスト作品だったりする。ピーター・フォンダ主演の「アウトロー・ブルース」については、すっかり忘れていた。

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1978年5月16日(火)

修学旅行初日。19時半より「未来少年コナン」を一人で見た。

4月4日よりNHKで始まった「未来少年コナン」に夢中だった。当時はビデオなんかない。修学旅行だったとしても見逃す訳にはいかないのだ。第6話「ダイスの反逆」を一人でこっそりと見てたようだ。

1978年5月30日(火)

雨のため、ずっと家に居たため、良い休養になった。買ったレコード「THE DEEP」を聴いて過ごした。

映画はいつ見たのだろう。ジョン・バリーのサントラはA面が1曲という組曲形式。B面がドナ・サマーの主題歌を含めたディスコ・サウンドになっていた。セクシーな喘ぎ声もあって、中坊には刺激的だった。なぜかCDは買っていない。

1978年6月4日(日)

帰宅後は父と隣町へラーメンを食べに行った。2時に一人で映画「カプリコン1」と「ガントレット」を見に行き、終わったのが6時半だった。

この2本立ては何とも魅力的だ。今でもサントラを含めて大好きだ。もしかして「カプリコン1」はサントラではBEST1かもしれない。