BS4Kでクイーンのモントリオールでのライブを見た。1981年のライブとは思えないリアルさで圧倒させられた。映画「ボヘミアン・ラプソディ」を見た以上に感銘を受けてしまった。
クイーンの音楽も自分にとっては「大草原の音楽」に入ってしまう。そもそもクイーンの全盛期である70年代にQUEENファンだった女子は「大草原」も好きだった気がする。少女漫画との親和性もあった。周りの男子がキッスに夢中だった頃、自分は少女漫画も熱心に読んでいたので、この本には魅せられてしまう。
そんなクイーンのアルバムにも、「大草原」を感じさせるものがある。それが15枚目にしてラストアルバムとなった「メイド・イン・ヘブン」である。
今では、もっとも好きでよく聴くアルバムになってしまった。スイスのモントルーの湖畔で撮ったジャケットが印象的だ。スイスと言えば「アルプスの少女ハイジ」であり、大草原を連想してしまう。
アルバムの1曲目は「イッツ・ア・ビューティフル・デイ」で、先日書いた記事と同じである。
この美しい一日
太陽は光り輝き心は満ち足りている
もう誰も僕を止められない
そして10曲目の「ウィンターズ・テイル」では次のように歌われる。
すべてがあまりに美しい
まるで天空の風景画のように
山々は高くそびえ
少女たちが声を限りに呼び交わす
世界は果てしなく回り続ける
信じられない
めくるめくその感覚
これは夢
僕は夢を見ているのかそれは至福の時
フレディが最後に作った曲かと思うと切なくなるが、この世界はそのまま「大草原の小さな家」の世界と重なってしまう。
Queen - A Winter's Tale (Official Video)
アルバム全体が祈りに満ちていて、心が癒される。アルバムは再び1曲目が歌われて終わるが、その後シークレット・トラックが20分以上続くが、この余韻が最高である。