ささやかな日常の記録

現在と過去のエンタメなど

大草原の小さな家【シーズン6】7話〜15話

◉「夢の大脱走」(7)の原題はThe Halloween Dreamで、まさに夢物語。仮装パーティーのためにローラとアルバートは先住民のコスプレをしてから昼寝をする。そこでアルバートが見た夢が全編繰り広げられる。そのため先住民を扱っていながらドタバタな展開が続く。それでも邦題の通り、脱走シーンは迫力があった。

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◉「悲しみのエドワーズさん」(8)は久々にエドワーズ一家が登場する。原題はThe Return of Mr. Edwardsで帰るとなっているが、チャールズとローラが訪ねていく。そこには変わり果てたエドワーズがいたが、そこからの展開は「祈りの森」とほぼ同じ。神の使いのような鹿が現れて奇跡が起こる。

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◉「偉大な王者」(9)も「悲しいボクサー」の使い回しのようなストーリー。グレコローマンという言葉が出てくるように主人公はギリシャ出身のレスラーで、元々は偉大な選手だったが、今では八百長試合の見せ物に成り下がっているという設定。原題The King Is Deadでネタバレしているが、そんな男の生き様が印象的だった。

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◉「悪魔の声」(10)はインチキ牧師の話。病気が治るという奇跡を売りに信者を増やしてきたが、チャールズに嘘がばれてしまう。原題はThe Faith Healerで信仰療法を行なう人という意味になる。信じることで痛みが和らぐことはあるかもしれないが、それは一時的なことにしか過ぎない。その悲劇は今でも続いている。

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◉「メアリーの赤ちゃん」(11)はタイトル通りメアリーに赤ちゃんが産まれるが、主人公はキャロラインの父親である。そのひ孫に会いに来たものの旅の途中で妻が亡くなってしまう。その失意から無気力になっていたが、思い出を書き綴ることによって立ち直っていく。原題はAuthor, Authorで作家、作家ってこと。本が出版されて喜ぶ姿が思い浮かぶ。それにはカラクリもあったが、書くことで救われることもあるということだ。それが認められれば自信にもなる。シーズン3の「春の別れ」と重なるストーリーではあるが、今回はメアリーの出産を通して家族の継承を描いて印象的だった。

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◉「ウォルナット・グローブの電話局」(12)は電話の開通に伴い、隠されていた事実が明るみになってしまい夫婦関係がぎくしゃくするというストーリー。アリスが離婚していたことを知って悩むガ―ベイの気持ちは良く分かる。それを知る原因になったのがオルソン夫人の盗聴というのが面白いが、これは犯罪である。原題はCrossed Connectionsで、クロス接続のこと。ネリーの店が交換局なので盗聴も自由という訳だ。しかし、その罪の報いもしっかり描かれているので安心である。

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◉ 「父への思い」(13)はシカゴ育ちの不良少年がチャールズの元で更生していくストーリー。「ひとりぼっちのピーター」の年長版で、父親への屈折した思いも同じだが、ちょっと心変わりが安易で共感できなかった。原題はThe Angry Heart、怒りの心。

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◉「かわいいオオカミ男」(14)は年長の少年に教室が荒らされるストーリー。これまた「暗い教室」と同じテーマが繰り返される。邦題の通りで、あのコスプレで怖がらせるのには無理があるが、キャリーが可愛いかったので良しとしよう。原題はThe Werewolf of Walnut Grove、ウォルナット・グローブのオオカミ男。

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◉「幼なじみ」(15)はキャロラインの25年ぶりのクラス会を描いたストーリー。久々に再会した旧友たちは見栄っぱりばかりで、人はなぜ変わるのかと嘆くキャロラインが印象的だった。原題はWhat Ever Happened to The Class of '56?、56年のクラスに何が起こったのか?。キャロラインは1839年生まれなので17歳の時のクラスで、今は42歳ということだろうか。

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