BS4Kでシーズン4「気球が飛ぶ日」を見た。
これはフェアで楽しむインガルス一家の姿を見るだけの回で、ストーリーはないに等しいが、クライマックスの気球が飛ぶシーンは楽しかった。
1783年にフランスで熱気球の有人飛行が成功したとのことで、ドラマの舞台はそれからほぼ100年後ということになる。
日本ではその少し前の1877年に初めて有人飛行に成功しているとのこと。朝ドラ「はね駒」では斉藤由貴演じるヒロインが記者として飛行船に乗るというエピソードが語られている。
ドラマではその気球の持ち主であるキャスと、そこで働いているパトリックがメアリーの奪い合いをする。当然、雇用主のキャスの方が有利で、メアリーも仕事に協力して気球に乗り込むことになる。
それを黙って見ているパトリックは面白くない訳で、腹立ちまみれにした行為によってキャリーを乗せた気球が飛び去ってしまう。
それにしても、そのパトリックの行為も、キャスのパワハラも、メアリーの最後の言葉も酷かった。スリも捕まらず、お祭り騒ぎではタガが外れやすいということかもしれない。
しかし、その気球が飛んでいくシーンは、雄大な景色とともに印象的だった。
ドラマの魅力はストーリー、キャラクター以外にも、こうした美しい景観にもある。これは4Kの高精細映像によって、より魅力が増したと言えるだろう。
この回以外にも素晴らしいロケーションはたびたび登場する。例えばシーズン1の「ローラの祈り」ではローラが神と対話するために高い岩山を目指すシーン。
その「ローラの祈り」の原題はThe Lord is My Shepherd (主は私の羊飼い)。身近な通学路にも羊やヤギがいるみたいである。ローラとメアリーが歩いて行くと、遠くの群れが動き出すのが素晴らしい。
こうしたシーンは本当に見ているだけでも楽しい。
気球と言えば、映画「カールじいさんの空飛ぶ家」を思い出す。
音楽だったらアラン・パーソンズの「オン・エアー」。
- アーティスト:アラン・パーソンズ,グラハム・ダイ,エリック・スチュアート,ジョン・F・ケネディ,ニール・ロックウッド,スティーブ・オーバーランド,クリストファー・クロス
- 発売日: 1997/07/18
- メディア: CD
Alan Parsons Project Blue Blue Sky
飛行船だったら映画やアニメに多く登場する。特に宮崎アニメに印象的なシーンが多い。
そして宮崎が場面設定をした高畑勲の「母をたずねて三千里」の12話はタイトルも似ている「ひこう船のとぶ日」で、忘れられないエピソードである。