ささやかな日常の記録

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大草原の埃~浮気と不倫

今月の16日、カレン・グラッスルの回顧録が出版された。

当然、多くの人が知りたいのはドラマ「大草原」の舞台裏ということで、早くもニュースになっていた。

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ただ、ランドンのゴシップは昔から有名で特に目新しい話題ではなく、そうした事実を知らない人に向けての煽り記事にすぎない。それでもネットでは多少話題にはなっていたようである。

できれば翻訳が読みたいところではあるが、もし出版されることになってもまだまだ先のことになるだろうから、ちょっとネットで反響を調べてみた。

Amazonではペーパーバックが16ドルで販売されているが、一時的に在庫切れのようでそれなりに売れているようである。

タイトルを直訳すると「明るい光、大草原の埃~小さな家の母さんの人生、喪失、愛に関する反省 」ということになる。

多くのレビューが掲載されているが、メリッサ・スー・アンダーソンが「私のテレビでの母さんをとても誇りに思っています!」とコメントしていたのが嬉しかった。

どちらもドラマでの舞台裏では色々な不満や葛藤があったことは容易に想像がつく。それはシーズンを重ねるごとに蓄積されていったに違いない。

現在BS4Kで放送中の「大草原」は昨日シーズン6の最終回である「愛してる、愛してない」の前編が放送された。そこにはメアリーは登場したものの、ほとんど背景にしか過ぎなかった。キャロラインは優しい母親としての存在感は常にあったものの、本心では「母さんの傷」や「メアリーの悩み」のような演技をもっとしたかったに違いない。

ローラが結婚するシーズン7からドラマはますます迷走を加速させていき、記事のようなランドンの不倫騒動に至ることになる。それがメリッサ・スーの降板の理由だったのかは分からないが、もはやメアリーが活躍するエピソードは作りようもなかったのも事実である。

この記事は浮気と不倫が混在しているが、自分もはっきりと使い分けるのは難しい。浮気は独身者にも使うが、不倫は結婚していることが前提になっているような気がする。そのため「メアリーの悩み」での記事では不倫と書いてしまったが、法律的には肉体関係があるかどうかが基準になるようなので、これは浮気と書くべきだったのかもしれない。それでも、もしメアリーの想像がそうであったならば不倫になるわけで難しいところ。

「オルソンさんの家出」でもオルソンが独身だと嘘を言って、宿屋の女将モリーに近づいたのは浮気というよりも不倫に近いような気がする。チャールズに会わなかったら、一線を越えてしまったのは間違いない。それだけに下手をすると結婚詐欺にもなりかねず、騙されたともいえるモリーが哀れでもあったがオルソンの言い訳も印象的だった。

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チャールズはその気持ちを分からないと言っていたが、ランドン本人は自身の不倫のことをどのように言ったのだろう。きっとオルソン同様、次のように言いたかったのかもしれない。

自分でも分からないんだ

他の人に分かるはずがない