ささやかな日常の記録

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ロックの名盤とイアン・マクドナルド

高校時代にプログレ好きの友人からレコードを3枚借りた。それがピンクフロイドの「狂気」とキング・クリムゾンの「クリムゾン・キングの宮殿」とイエスの「危機」だった。

危機

危機

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今でもロックの名盤として知られているが、当時はまったくの無知で聴いたこともなかっただけに、初めて聴いた時は衝撃的だった。

当然、3枚ともカセットにダビングして繰り返し聴いた結果、お気に入りになったのがピンクフロイドだった。イエスはクラシックみたいにカッチリしすぎていたし、クリムゾンはジャズみたいに自由すぎた。その点、フロイドはサントラみたいで聴きやすかった。

それで自分でレコードを購入したのがフロイドで、クリムゾンとイエスはCDの時代になってハマることになった。この3枚に出会うことによって、今日までどのくらい散財したのか分からないが、コンサートにも行くこともできたし、イメージを膨らませることができて良かったと思う。

サブスク全盛の今では好きなだけ音楽を聴くことができるが、今でもCDやレコードでアルバムとして聴いている自分などは希少なのかもしれない。

そんな古い音楽だけに当時のメンバーで亡くなっている人もいる。フロイドのリチャード・ライトは、2008年9月15日に65歳で、イエスのクリス・スクワイアは、2015年6月27日に67歳で亡くなっている。

そして今月の9日に「クリムゾン・キングの宮殿」でもっとも功績の大きかったイアン・マクドナルド が75歳で亡くなった。「風に語りて」でのフルートなどは特に印象的だった。


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ティーヴ・ハケットとジョン・ウェットンと共に来日公演があり、 1996年12月16日に東京厚生年金会館で見て感動したことをよく覚えている。その模様は「TOKYOテープス〜ジェネシス・リヴィジテッド・ライヴ1996」としてCD化されている。

その他にも「マクドナルド・アンド・ジャイルズ」やフォリナーの「栄光の旅立ち」などを後追いで聴いてきたが、1999年にソロとしてCD「ドライヴァーズ・アイズ」が発売された時には嬉しかったものである。

そのラスト・ソングのボーカルがプロコル・ハルムゲイリー・ブルッカーだった。ユーミンにも影響を与えたプロコル・ハルムもよく聴いたものだが、そのブルッカーも今月の19日に76歳で亡くなってしまった。


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この「ドライヴァーズ・アイズ」のジャケットを見ると、映画「未知との遭遇」を思い出すが、その特殊効果を担当したダグラス・トランブルも今月7日に79歳で亡くなった。

この映画の他にも大好きな「2001年宇宙の旅」、「スタートレック」(1979)、「ブレードランナー」などを手がけており、その映像と共にサントラもお気に入りだった。

2001年宇宙の旅」は1968年4月公開で、その前年にプロコル・ハルムがデビューし、翌年の10月に「クリムゾン・キングの宮殿」が発売されている。