ささやかな日常の記録

現在と過去のエンタメなど

今と昔の年末年始

年末年始の一週間はただ食べて寝るだけの日々で、今年はスキーにさえ行く気になれなかった。テレビで映画を見たり、溜まったCDを聴くだけでも一日などあっという間で、ゆっくり本さえ読めなかった。9割引6,900円で購入した文学全集もいつ読むことができるだろうか。それでも話題のベストセラー「マーフィの法則」「断筆宣言への軌跡」「ゴーマニズム宣言①」を読むことができた。

5日の仕事初めはとにかく大変で、7時まで残業となった。それでも真っ直ぐ帰宅する気にはなれず、今年も銀座文化にて映画「シェルブールの雨傘」を観た。復元完全版とのことで前回観た時よりも色彩は鮮やかで、十分に酔いしれることができた。昨年はヒッチコックの「鳥」からスタートしたのが良くなかったため、今年は最初の一本から決まったという感じである。

そして今日は2時過ぎに家を出て、文芸坐にて映画「リバー・ランズ・スルー・イット」を観た。アカデミー賞を取った撮影は見事で、モンタナでのフライフィッシングのシーンは目に焼きついた。生真面目な兄と明るい弟(ブラット・ピット)によるドラマも印象的で、1920年アメリカでのカントリーライフをビビッドに感じることができた。


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CDは先日観たばかりの「シェルブールの雨傘」とジョン・ウィリアムズの新作「シンドラーのリスト」のサントラを購入。前者は言うに及ばず、後者の重々しいクラシカルなタッチは感動的で、早くスピルバーグの手による映画を観たいと思わざるを得なかった。

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これは今から29年前の1994年1月9日の日記からの抜粋である。たまたま今日、BS4Kで放送された映画「リバー・ランズ・スルー・イット」を見たところだった。当時も今も生活スタイルはほとんど変わっていない。好きな映画も音楽も同じであるが、読書の時間だけは激減してしまった。

この他にも年末年始に見ることができた4Kの映画は「フラッシュダンス」「ある愛の詩」「レオン」「私をスキーに連れてって」といったところ。この時期は雪のために見られなくなる確率が高いため、見られただけでもラッキーである。この洋画の4本はサントラも大好きで、映像だけでなくサラウンドによる音響効果も最高だった。

そして「私をスキーに連れてって」は残念ながら5.1chではなかったが映像が異常に鮮明で、当時のスキー場の雰囲気をリアルに思い出すことができた。決して好きな映画ではないが当時の記録として保存版にすることにした。もちろんユーミンの歌は大好きで、新たに発売されたベスト盤も聴き続けている。

映画は1987年11月公開で、それに便乗したスキー場のガイド本「極楽スキー」も熱心に読んだものである。その本に久々に目を通したら、そのバブリーな内容にちょっと目眩がしてしまった。リゾート・ブームなるものがあって、湯沢町にもマンションが林立。自分もオリジナル・テープを作って、車でスキー場に出かけたものである。

それも今や昔で、地元のスキー場でさえ外国人の方が多くなってしまった。それでも個人的には青春の記憶はスキーと密接に結びついているので、自分にとってはスキーがフライフィッシングみたいなものかもしれないと改めて思ってしまった。


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