自分の乏しい語彙力によって、つい多用してしまうのが「夢中になる」とか「ハマる」という言葉。つい先日も「ハマるドラマ」という記事を書いたばかりである。これまで夢中になったことを書いてきたわけだから仕方がないとはいえ、もう少し違った言い方はないのかなって思ってしまう。
英語だったら「Hooked on」とでも書くのかもしれないが、この言葉が使われた大好きなアルバムがある。それが「Hooked on Classics」シリーズである。1981年にイギリスで発売されて大ヒットしたようだが、日本でいつ発売されたのか分からない。
たまたま1982年に購入したレコードの記録が見つかり、そこに「フックド・オン・クラシックスⅡ」があった。中高時代はロックに夢中になっていたので、あまりクラシックを聴いていたという記憶はなかったので、ちょっと意外な発見だった。
それでも、これは純粋なクラシックではなく、ディスコ・ビートに乗せて美しいメロディを数多く聴かせるというもので、どちらかといえばプログレを楽しむ感覚に近かったのかもしれない。
だいたい指揮をしたルイス・クラークは後にお気に入りになったエレクトリック・ライト・オーケストラとルネッサンス(アルバートホールでのコンサート)のアレンジもしていたということで、好きになるベースになっていたのかもしれない。
この連休中に久々にレコードで3枚のアルバムを聴いてみたが、驚くほど鮮明に覚えていた。基本、有名なメロディばかりだから知っていて当然ではあるが、そのメロディの順番まで記憶にあった。まるで今のサブスクを先取りしていたかのようなレコードであるが、若い時に多くのメロディに触れておくのは決して悪いことではないのかもしれないと思った。