ささやかな日常の記録

現在と過去のエンタメなど

「愛のメモリー」と「愛のコリーダ」

今朝はそこそこ涼しかったけど、日中はやはり変わらずに暑くなった。

変わらないといえば「あまちゃん」の面白さ。10年前はGMTに熱くなっていたが、10年経って自分もおじさん化が進行したせいか、おじさん達の生態が可笑しくて仕方がない。

初恋の女性を追って上京した男が昔のファン(鈴鹿ひろ美)に遭遇して、地元のスナックに屯する仲間たちに自慢するために電話するシーンが最高だった。当然、地元の男たちは信じようとはせずに失礼千万なことを本人に喚き散らす。「潮騒のメモリー」が「愛のメモリー」になり、「愛のコリーダ」まで出てきてしまう。大笑いしつつ、それぞれの固有名詞に反応してしまうから困ったものである。

愛のメモリー」は1977年に松崎しげるの歌でヒットし、山口百恵のCMなどでも耳に馴染んでいた。作曲はアニメ「ベルサイユのばら」の劇伴も担当した馬飼野康二。主題歌の「薔薇は美しく散る」も印象的だった。


www.youtube.com


www.youtube.com

ベルサイユのばら」はジャック・ドゥミ監督によって実写映画も制作され、その時の音楽担当はミシェル・ルグランだった。ルグランは「火の鳥」の実写映画のテーマ曲も作曲し、松崎しげるが歌ったシングルを購入した。

なお、「愛のメモリー」は1976年に公開されたブライアン・デ・パルマ監督のサスペンス映画の邦題にもなっており、こちらはレーザーディスクを購入したくらい好きな映画である。ヒッチコックの「めまい」と共にバーナード・ハーマンの劇伴が最高である。


www.youtube.com

愛のコリーダ」は1976年に公開された大島渚監督の映画であるが、個人的には1981年のクインシー・ジョーンズによるディスコ・ミュージックの印象が強い。映画は上京してから名画座で観たが自分には刺激が強すぎて好きになれなかったが、1983年公開の「戦場のメリークリスマス」は6月12日に新宿のミラノ座で観て、坂本龍一の音楽と共にお気に入りの映画になった。


www.youtube.com

ドラマでは薬師丸ひろ子杉本哲太から携帯電話を受け取り、それを嫌そうに手にとって画面を拭くシーンがあったが、それを見ていて昔の嫌な記憶がよみがえった。会社員時代に同じ部署の女性に私用電話を取り次いだ時に、同じような仕草をされたことがあった。当時はまだ純情だったから、それだけでも傷ついたものである。

それから薬師丸と杉本といえば1997年に放送された「ミセスシンデレラ」を思い出す。当時は薬師丸をテレビで見られると喜んだ覚えがある。藤井フミヤの主題歌「DO NOT」も印象的だった。


www.youtube.com