気がつけば、秋を満喫することもなく初冬のような寒さにふるえている。季節の移ろいを感じることもなく、暑いが寒いに切り替わってしまったということ。早くもコタツを出して、ストーブも点けた。
ささやかな日常も、一気に非日常へと切り替わってしまった。毎日毎日がしんどいことの繰り返しで、心を平常に保つのが難しい。そんな日々のことを書く気にはなれないので、ブログに向き合う頻度も減ってしまった。
このままフェードアウトしても良いかとも思ったが、書きたい気持ちが完全に無くなった訳でもない。エンタメを無心に楽しむことは難しくなったが、それでも全く楽しめていない訳でもない。
そんな中途半端な気持ちで何かを書いても仕方がないような気もするが、多少はストレスの発散になるような気もする。こんな状態で書いたものを公開するのもどうかとも思うが、最新記事を読む人など限られているから問題ないだろう。
たまたまWOWOWで湊かなえ原作のドラマ「落日」を見て、今の気持ちにぴったりだと思ったことで、また何かを書いてみたいと思ってしまった。
湊原作の映像作品でこれまで見たのは次の通り。
・告白
・白ゆき姫殺人事件
・母性
・贖罪
・ポイズンドーター・ホーリーマザー
・Nのために
・リバース
調べてみたら意外と少ないので驚いてしまった。なんだか嫌な感じがずっと残ってしまうので、多く見たような気になってしまっていたのかもしれない。
とにかく、どの作品も面白くて、出演者も魅力的である。この「落日」も北川景子と吉岡里帆の役が映画監督と脚本家ということで、その絡みが興味深くも印象的だった。それぞれの暗い過去が、交錯して昇華されていく過程で一気に魅せられてしまった。
その過去パートで引きこもりの兄を演じたのが竹内涼真で、その妹役だったのが「どうする家康」で五徳(徳姫)を演じた久保史緒里。そして吉岡の姉を演じたのが駒井蓮で、個人的にはピアノが好きということもあって駒井に魅せられてしまった。
そして「落日」と言えば映画「スター・ウォーズ」でルークが故郷で見た落日が忘れられないが、このドラマでも「スター・ウォーズ」がキーポイントになるところが最高だった。このエピソードなど詳しく書きたいところではあるが、これもネタバレになってしまうため書けないのがもどかしい。