雪ではなく雨が降っている。年が明けて、花火の音、鐘の音が遠くから聞こえてきたが、雨音が心地良かった。
昨夜の紅白は「ブギウギ」のコーナーがないということで見る気をなくしていたが、薬師丸ひろ子が出るという一点だけで見ることにした。
テーマはボーダレスということで韓国の方々が大勢出演していて、一体何を見せられているのか頭が混乱してしまった。せっかくテレビ放送70周年という節目だったのだから、こちらを中心にすれば良かったのにと思ったが、あくまでも(テレビを見ない)若者に媚びることを優先したようである。
黒柳徹子がゲストだったのに、「夢で会いましょう」ではなくて「ザ・ベストテン」からの流れで薬師丸ひろ子と寺尾聰が登場した。歌は1981年に発売された「セーラ服と機関銃」と「ルビーの指環」で、「セーラ服」は翌年1月14日に1位となった。
どちらも高校時代の思い出の歌で、特に「セーラー服」は冬休みのバイト中に聞いていたラジオからよく流れていて、すっかり気に入ってしまいシングル盤を購入したほどだった。
自分の高校時代のエンタメ作品には特に思い入れがあるだけに、昨年の山田太一、松本零士、坂本龍一、谷村新司らの訃報には感慨深いものがあった。
その山田太一と松本零士から連想するアーティストはゴダイゴで、ドラマ「男たちの旅路」と映画「銀河鉄道999」のテーマ曲を歌っている。1979年には「The Galaxy Express 999」だけではなく、「車輪の一歩」の挿入歌にもなった「The Sun Is Setting On The West」にも魅せられたものである。
クィーンの出演料がどのくらいだったのか見当もつかないが、そこに大金を使うならもっと他に考えることがあったような気もする。クィーンは好きだけど、紅白で見たいわけではない。それだったらゴダイゴのステージが見たかった。ちなみにゴダイゴは1979年、1980年、1999年に出場している。
また、今回は伊藤蘭によりキャンディーズの歌が披露されたが、「男たちの旅路」でもキャンディーズが登場した回がある。俳優としては田中好子が山田ドラマ(「秋の駅」「鳥帰る」「風になれ鳥になれ」)に出演していて忘れられない。
午後4時10分頃、能登で震度7の地震があった。当地でも震度5強の大きな揺れで、新年早々に驚かされた。当然、テレビはニュース報道に切り替わったが、まだ詳細は分からない。
先週のような大雪ではなかったのが不幸中の幸いであった。この揺れで屋根に雪が積もっていたら大変なことになっていたと思う。
これが昨日だったら紅白の放送はどうなっていたのだろう。