ささやかな日常の記録

現在と過去のエンタメなど

日曜の夜のテレビ~水木しげると都倉俊一

また冬に逆戻りで寒い。なかなか炬燵から出られないけど、ブログを炬燵で書くことはない。

前回の「不適切にもほどがある!」でネットのコタツ記事が揶揄されていたが、もっともだと思った。昔は視聴率のことが多かったが、最近は一部のネットの声を拾い上げてネット騒然と題する煽り記事が目立つ。こちらは普通の感想が読みたいのに、そういう記事はなかなか見つからない。

当ブログでもアクセスが多いのは不倫をテーマにした記事なので、そうしたワードに飛びつく心理はよく分かる。それでも安易にネガティブなことは書きたくないとは思っているので、記事がバズったことは一度もない。それでも、じわじわと長い時間をかけて読まれるようになった記事は多いので、十分に満足はしている。

ちなみに一昨日に書いた「題名のない音楽会」の記事は久々にすぐにインデックスされて珍しくすぐに反応があった。それでも番組の中では10分足らずの尺だったので反響はごく一部といったところではあるが、あの演奏を見て検索した人がいたというのは素直に嬉しいことで、ブログを書く喜びの一つにはなると思った。

そんな感情を揺さぶる音楽番組が昨夜もあった。N響の2000回目の定期演奏会マーラー交響曲第八番が演奏された。そのスケールから滅多に聴く機会がないだけに貴重な放送だった。ゲーテの「ファウスト」をモチーフにした合唱は圧巻の一言である。

そんなゲーテの本を戦地に持って行ったのが水木しげるで、久々の「漫勉」でその緻密な原画を堪能することができた。折しも朝ドラ「ゲゲゲの女房」が再放送中で、何度見ても見飽きることがない。「漫勉」ではドラマにも登場した水木の長女と池上遼一も出演していた。

1968年に白黒で放送された「ゲゲゲの鬼太郎」の記憶はうっすらとあるが、その年に歌手としてデビューしたのが現文化庁長官で作曲家の都倉俊一である。昨夜の「カセットテープ・ミュージック」はスージー鈴木が都倉の楽曲を洗練された大衆性と分析していた。個人的にはリアルタイムで親しんだピンクレディの歌が忘れられないが、桑江知子の「私のハートはストップモーション」も大好きである。スージー1984年発売の少女隊「FOREVER〜ギンガムチェックstory〜」が最高傑作だと熱弁していたのが面白かった。


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それから昨夜はNHKスペシャル邪馬台国の謎に迫る」で卑弥呼シシド・カフカが演じていたが、いかにもぴったり。そこに現代の女子大生役として原菜乃華が迫っていくのが実に面白かった。

卑弥呼といえば手塚治虫が「火の鳥・黎明編」で登場させていたが、それを映画化したのが市川崑で、そのテーマ曲を作曲したのが上記の「題名のない音楽会」に登場したミシェル・ルグランだった。