ささやかな日常の記録

現在と過去のエンタメなど

「プロジェクトX」と「タイム・トラベラー」

正午で室温は30度を超えた。今週は水曜まで低温注意報が出るほどの寒さで、木曜からようやく平年並みになったので炬燵を片付けた。そうしたら今日はもう真夏の暑さである。

朝、NHKで「プロジェクトX」の再放送を見た。2000年に放送されたVHS開発の物語である。たまたま木曜日に「ニュースーン」で1972年に放送された「タイム・トラベラー」の特集を見たところだった。その視聴者から提供されたというビデオの映像を見て、この頃にビデオ・デッキってあったのかと気になっていた。

1972年には業務用のビデオデッキは発売されていたが、高額のうえに壊れやすいということで日本ビクターではリストラの対象になっていたらしい。一方で家庭用ビデオはSONYが先行して開発が進んでいたが、そこに窓際部署の開発者が戦いを臨んだというストーリーは実に感動的だった。

家庭用VHSの発売は1976年のことなので、「タイム・トラベラー」は高額の業務用ビデオで録画されていたのだろう。当時のテレビ局では番組は保存されておらずテープは上書きを繰り返していたとのことで全く愚かなことである。

自分もこのドラマ「タイム・トラベラー」には思い入れがあるので2001年に発掘映像が放送された時にビデオテープで録画している。この頃は発売から四半世紀が過ぎていたが、まだテープは現役だった。その後DVDの普及によって衰退が始まり、半世紀が経った今ではもう絶滅寸前である。

そんなビデオが自宅にやってきたのは1985年頃で、その思い出はすでに書いているので省略するが、まだ何代目かのデッキは現役である。実はビデオテープも断捨離中で、つい中身を見てしまって停滞中である。