ささやかな日常の記録

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映画「テンタクルズ」~1977年の夏

今日も真夏のような暑さになっている。夏といえば海、海と言えば映画「ジョーズ」を思い出す人も多いだろう。自分にとっても忘れられない映画で、初めて買ったレコードがこの映画のサントラだった。

その「ジョーズ」を観た1年後の夏に同じような海を舞台にしたパニック映画を観た。それが「テンタクルズ」である。いったい今、どのくらいの知名度があるのかは分からないが、「ジョーズ」をリアルタイムで観た人なら覚えているかもしれない。

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 それでもWikipediaに記事があるから、それなりには知られているのだろう。そこに書かれてある通りで、「ジョーズ」のヒットにあやかっただけのB級映画でしかないが、そのポスターのA級感は凄い。

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タイトルの意味はタコ・イカなどの触手を意味するもので、当時人食いサメによる大混乱と恐怖を描いた映画『ジョーズ』の大ヒットにより、いろいろな動物が人間を襲う「動物パニック映画」が量産されていた(大ハイイログマが森林公園で暴れる『グリズリー』など)。本作はこの流れに乗る形で製作され、ジョン・ヒューストンシェリー・ウィンタースヘンリー・フォンダといったベテラン俳優が出演したが、全くの凡作に終わった。「突然水中から食い荒らされた死体が上がる」などのショックシーンには『ジョーズ』の影響が見て取れる。宣伝ポスターは生頼範義が手掛けている。

この映画を今夜、BS-TBSが放送する。別に前もって宣伝するほど大した映画ではないし、この記事をたまたま読んだ人が見る可能性はほとんどないが、それでも書かずにはいられない。個人的には1977年の夏の思い出の一つだからだ。

当時、夏休みでも毎日のように部活で汗を流していたが、休みの日には映画を観に出かけていた。先日、その時に観た映画の割引券が見つかり、色々な思い出がよみがえってきた。その中に「テンタクルズ」もあった。

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日本公開は1977年6月で、観たのが8月の上旬だから意外に早い。夏休み映画として、それなりに話題になっていたのかもしれない。こんな映画でも中学生には十分面白かった。クライマックスのヨットシーンなど(4ch超立体音響❗️)でワクワクしたのを覚えている。それだけに「ジョーズ」と同じように、その劇伴が記憶に刻まれてしまった。その音楽を担当したのが前年に観た「ラストコンサート」を手がけたステルヴィオ・チプリアーニだった。「ジョーズ」と違って軽快でポップな旋律が印象的だった。それだけに輸入盤でCDを手に入れた時は嬉しかったものである。

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同時上映の「シンデレラ」はディズニーのアニメを何度も見たが、この実写版はすっかり忘れていた。

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そして、この「テンタクルズ」の前後に観た映画も忘れられない。「キャリー」は先日書いたばかりだが、この「ドッグ」も動物パニック映画の一本だったのにもかかわらず、まったく覚えていない。

そして「サスペリア」と「大陸横断超特急」の豪華2本立てだ。この2本については、すでにHDで見直しているし、大好きな映画である。音楽のゴブリンとヘンリー・マンシー二も大好きで、数多くのCDを購入している。

最後の「スター誕生」と「エデンの東」については観に行かなかった。当時、観ていたらどうだったろうかと想像してみるが、やはり退屈したであろう。それでもバーブラ・ストライサンドの主題歌はFMでよく流れていただけに大好きだった。