久我美子のことも書けてないのに、今度はアヌーク・エーメの訃報を知り、とりあえず事実だけ書き記しておく。
Anouk Aimée(1932年4月27日 - 2024年6月18日)
久我美子(1931年1月21日 - 2024年6月9日)
ほぼ同世代だけに印象に残っているのはモノクロ映画での美しさ。どちらもリバイバルで観た「ローラ」(1961年)と「また逢う日まで」(1950年)に魅せられた。カラーでは名画座で観た「お早よう」(1959年)と「男と女」(1966年)が忘れられない。
久我が出演した映画では1997年公開の「東京日和」と「時をかける少女」を映画館で観ているが、やはり記憶に残っているのは山田太一脚本のドラマ「それぞれの秋」と「男たちの旅路」である。
アヌーク・エーメは「プレタポルテ」(1994年)と「男と女、嘘つきな関係」(1996年)をリアルタイムで観たが、遺作となった「男と女 人生最良の日々」(2019年)をWOWOWで見ることができた。この映画はジャン=ルイ・トランティニャンとフランシス・レイの遺作でもあり録画を残しているので改めて見直したいところであるが、その前に「ローラ」と「男と女」も見たくなってしまった。
「男と女」は銀座文化で観たが、「ローラ」は1992年にユーロスペースで独占公開された時に観ている。「シェルブールの雨傘」が好きな人は必見である。
なお、久我は1954年に岸惠子と有馬稲子と共に女性だけのプロダクションを設立しているが、その岸が出演した山田ドラマ「沿線地図」の主題歌を歌っていたのがフランソワーズ・アルディであるが、彼女も今月の11日に亡くなっている。その「もう森へなんか行かない」も良いが、1968年発売の「さよならを教えて」が忘れられない。
それからエーメといえばAimer(エメ)を連想するが由来は同じなのだろうか。