ささやかな日常の記録

現在と過去のエンタメなど

大草原の小さな家

大草原の小さな家【シーズン4】1話~6話

◉シーズン4の初回は「愛はひとりぼっち」(1)。原題はCastoffsで「捨てられたもの」といった意味だろうか。ウォルナット・グローブにやってきた老婦人と野良犬ギャングを受け入れる寛容さについてのストーリー。ついにジャックは死んでしまい、エドワーズ…

大草原の小さな家【シーズン3】18話〜22話

最終回前の3本は学校内で疎外された子供の物語。スケールの大きな物語も良いが、こうした小さな物語が心に染みる。 まずは「黒人少年ソロモン」だが、不当に差別されてきた黒人の現実を描く。奴隷解放令が出た後でも、すぐに黒人の生活が改善された訳ではな…

大草原の小さな家「愛と祈り」(3-16&17)

メアリーが病気になって大きな病院に入院する。当然、高い入院費が必要になるので、チャールズが働きに出ることになる。そこで慣れない発破の仕事に手を出して、恐ろしい目に遭ってしまう。 原題はTo Live With Fear 、恐怖と共に生きるという意味で、メアリ…

大草原の小さな家「学芸会のできごと」(3-14)

今回もまた「賢者の贈り物」を思い出して胸が熱くなった。 学校で演劇をやることになり、ローラたち四人は「若草物語」をやることにした。メンバーはローラ、メアリー、ネリー、そして今回の主人公とも言える美しい髪の少女ジニー。例によってネリーは役のた…

大草原の小さな家「熱病の家」(3-13)

シーズン3ともなると、ほとんどパターンが決まってくる。それでも、そのアレンジの具合が絶妙なので、面白く見続けることができる。今回はシーズン1の「救われた町」のアレンジであるが、ローラが当事者になることで、子供にはより身近に伝染病の怖さが伝…

大草原の小さな家「風の中の初恋」(3-12)

大人の階段を上るメアリーの物語。詩が認められて奨学金で大学に行けることになったのに、メアリーとの結婚を考えて悩むジョン。今でもありふれた恋愛の情景ではあるが、なぜか気恥ずかしさと共に、心が揺さぶられてしまう。 メアリーがまだ13歳というのも…

大草原の小さな家「雪あらし」「誇りと勇気」(3-11&15)

大雪注意報が出た日に「雪あらし」を見た。外は久々に真っ白になったが、普段の年と比べれば無いに等しい。 雪は降り始めると一気に猛威を奮う。そんな雪の怖さがよく描かれてはいたが、テーマがはっきりしていないので、中途半端な印象になってしまった。 …

大草原の小さな家「祈りの森」(3-10)

シーズン3の10話目で70分の長編である。日本での初放送では、この回だけシーズン1の最終回の次に放送されたとのこと。それで話がつながるのか不思議だったが、見て納得することができた。 原題はThe Hunters 、チャールズとローラが二人だけで狩りに出…

大草原の小さな家「いたずらヤギ」「勇気ある対決」(3-8&9)

どちらも異物に翻弄されるストーリー。決して面白くないわけではないが、少し違和感を感じてしまった。だから感想も書きにくい。 「いたずらヤギ」は、ローラが手に入れたヤギを巡る珍騒動。ここまでスラップスティック・コメディなのも珍しい。屈んだ腰を見…

大草原の小さな家「春の別れ」(3-6&7)

母親が亡くなり、一人残された父親(ランスフォード)を迎えに里帰りをするチャールズ。その列車の中で少年の日々を思い出す。もう、この回想シーンだけで胸が熱くなる。映画「クレヨンしんちゃん オトナ帝国の逆襲」を例に出すまでもなく、こうしたノスタルジ…

大草原の小さな家「穴に落ちたキャリー」「こわい夢」(3-3&5)

暗闇が印象的な回を続けて見た。まずは「穴に落ちたキャリー」。原題はLittle Girl Lostで、失われた少女といった意味になる。ローラとメアリーはキャリーを連れて昆虫採集に出かける。そこで一人で遊んでいたキャリーが穴に落ちてしまい、見失ってしまう。 …

大草原の小さな家「ネリーの落馬」「二人だけのレース」(3-2&4)

あの「プラム・クリークのクリスマス」でネリーの馬になったBunny(原題)のその後を描いたストーリー。落馬によって動けなくなったネリーが、ローラに対する仕打ちが酷い。 あの「いつわりの友情」でのエピソードがより過激になって繰り返される。これはも…

大草原の小さな家「にせの牧師さん」(3-1)

早くもシーズン3に突入。新年になって、あまり見たいドラマもないので、このままDVDで見ていくことにした。感想も無理のない範囲で書いていきたいと思う。 その初回は、小悪党が牧師になりすまし、災害支援物資等を掠め取ろうとするが、悪に徹しきれずに悩…

【備考】シーズン2までの総括

BS 4Kでの放送よりも早く、DVDでシーズン2を見終わった。 毎週1回の放送が待ちきれないのもあるが、昔の吹替に愛着があるのも大きい。 シーズン1を見始めた経緯についてはこれまでにも書いてきた通り、まったくの偶然だった。初放送時に見ていた記憶はある…

大草原の小さな家「竜巻き」(2-22)

シーズン2の最終回。竜巻により作物は全滅し、さすがのチャールズも心が折れてしまい、故郷に帰ることを決断する。局所的な被害に、「なぜ自分だけが・・・」といった気持ちはよく分かる。 それで土地を売ることになり、買いに訪れたたのは40年前にここに…

大草原の小さな家「兵士の帰還」(2-21)

前回の愛国に対して今回は反戦がテーマで、その振り幅は大きい。帰還兵を主人公にその心の傷が生々しく描かれていた。負傷時に使われたモルヒネへの依存や、戦場でのトラウマなどを通して戦争の恐ろしさが伝わってくる。 兵士としてラッパを吹いていた男は、…

大草原の小さな家「自由よ永遠に」(2-20)

この回はDVDに吹替はなし。初めて全編、字幕での視聴となった。アメリカでの放送日は1976年3月で建国200年の年だった。それだけにアメリカ万歳の内容になっているが、なぜ日本での放送がなかったのだろうか。 ドラマでは建国100年のお祝いにロー…

大草原の小さな家「父さんの秘密」(2-19)

今日の朝ドラ「スカーレット」は、天才肌の陶芸家であるヒロインが作った花柄の食器で食事をするシーンが描かれた。同じご飯でも美しい食器で食べると美味しくなるということである。 今回はそんな花柄の食器を巡るストーリー。美しい未亡人のために働くチャ…

大草原の小さな家「長く危険な道」(2-18)

シーズン1の「遠くで働く父さん」の続編のようなストーリーに手に汗を握ってしまった。小麦が豊作で値崩れしてしまったために、鉄道工事用のニトロを馬車で運ぶという収入は良いが危険な仕事をすることになったチャールズとエドワーズ。前回はダイナマイト…

大草原の小さな家「暗い教室」(2-17)

教室内が舞台になってくると書くことも限られてくる。現在の教育問題に通じるテーマではあるが、価値観は人それぞれなので書くのは難しい。 優しいビードル先生は年長の男子生徒を指導するのが難しい。そこで代わりに厳しい男性教諭を招聘する。この先生は規…

大草原の小さな家「貨車暴走」(2-16)

エドワーズ家の次男カールが、ローラとメアリーと3人で大冒険をするというストーリー。前回の「母さんの傷」のホラー映画に続いて、70年代に流行したパニック映画を彷彿とさせるところが面白い。個人的には映画館で観て興奮した「カサンドラ・クロス」(19…

大草原の小さな家「ローラの初恋」(1-5)

日曜の夜は気が滅入る。それも長い休みの後では尚更だ。そんな時でも「ちびまる子ちゃん」は見ていた。ちょっとでも笑うことで気分が良くなった気がしたものである。この「ローラの初恋」もそんな時に見るのが相応しい。単純に笑って気持ちが明るくなるから…

大草原の小さな家「エドワーズおじさんがやってきた」(1-4)

お正月の帰省(Homecoming)も終わり、Uターンラッシはピークを迎えた。今回DVDで見直した回の原題はMr. Edwards' Homecoming、ここでのHomecomingは帰郷というより、懐かしいインガルス家ヘの帰宅と言った意味だろうか。 マンケートに仕事で来ていたチャー…

大草原の小さな家「遠くで働く父さん」(1-3)

正月も3日になると、そろそろ仕事のことが気になる人も多いだろう。出社するのが嫌だと思っても、仕事があることの幸せは忘れがちである。ましてや仕事で命を失うことなど考えもしないだろう。この「遠くで働く父さん」を見直して、改めて労働について考え…

大草原の小さな家「わたしの母さん」(1-2)

正月休みはあっという間に終わってしまう。今年は5年ぶりに9連休になった人も多かったようだが、もう終わりが見えてきた。 雪国では、正月休み明けからの登校は大変で、自分も学校に行きたくないと思ったものである。そんな昔のことをつい思い出してしまう…

大草原の小さな家「すばらしい収穫」(1-1)

年末年始は曜日の感覚がなくなってしまう。新年の今日は水曜日。BS4Kで「大草原の小さな家」の放送がある日だが、残念ながら今日はなし。そこで久々にDVDでシーズン1の初回を見直した。 これがもう、新年に見るに相応しい内容で、素直に今年も頑張ろうって気…

【大草原の音楽】1「イッツ・ア・ビューティフル・デイ」

音楽には気持ちを高揚させる効果とリラックスさせる効果がある。若い頃はロックを中心に高揚する音楽を好んだが、最近はリラックスする音楽を好んで聴いている。 そんな音楽を聴いていると大自然のイメージが浮かぶことが多い。大自然と言えば当ブログでは「…

大草原の小さな家「町の誇り」「母さんの傷」(2-14&15)

4Kでの放送前にDVDで「町の誇り」と「母さんの傷」を見た。演出はウィリアム・F・クラクストンで、二つの異なるストーリーを違ったアプローチで見せてくれた。 「町の誇り」はメアリーが町の代表として試験に臨むストーリー。今で言うなら数学甲子園みたい…

大草原の小さな家「いつわりの友情」(2-13)

ようやくBS4Kでの放送に追いついた。これで毎週、順番通りに見ていくことができるようになったが、残念ながら4K版は録画ができない。今はまだ4K放送が録画できるレコーダーは4Kテレビよりも高額なのだ。それに容量が大きい4K番組を録画して残したいとも…

大草原の小さな家「父さんのホームラン」「ダンスパーティ」(2-4&6)

特にメッセージもないが、単純に楽しいエピソードを2話続けてDVDで見た。「父さんのホームラン」と「ダンスパーティ」である。野球とダンスを巡る喜劇であるが、子供より大人が楽しめる内容になっている。 「父さんのホームラン」はタイトルでネタバレにな…